退職金の事前相談にいきました②
水島グループの年商は、100億、
経常利益はここ数年3億円前後。
自己資本比率は40%の優良企業です。
水島会長から、前期末に退職金2億円を受け取ったことを聞きました。
創業者である会長への退職金にしては、低いです。
聞くところによると、退職金を出す前に、
娘婿である伊藤社長が、税務署に事前相談に行ったようです。
『伊藤社長、税務署に行かれたそうですね。』
『えぇ、まぁ。』
『どんなやりとりをしたんですか?』
『もともと、会長に水島には退職金を2.5億円出す予定でした。
それで2.5億円出そうと思っていますけど
問題はないものでしょうか?』
と質問したんです。
『税務署は、なんといいましたか?』
『はい、そのときには、退職金規定を持っていきましたが、
その規定の数字が、少し高いですね。
もう少し下げてください、と言われました。
退職金規定に関する資料も頂きました。』
『それで?』
『そう言われたら、そう従うしかありませんよね。
ですから、退職金の金額を下げて、2億円にしたんです。』
『そのとき、税務署からもらった規定を見せてください』
これは、伊藤社長から実際にもらった資料です。
以下をクリックください。
「180427.pdf」をダウンロード
『この3.0を使ったんですか?』
伊藤社長に質問しました。
『いえ、税務署の担当者からは、
2ページ目の上のほうにある“2.2倍”ならOKです、
と言われたので、結局、2.2倍を使ったんです。』
いかがでしょうか?
何も知識がない方が、税務署を訪ねれば、
このようになるのも仕方ないかもしれません。
創業者への功績倍率2.2倍は低すぎます。
水島会長は、後悔しても、いまさらどうしようもありません。
せめて税務署ではなく、
ICOコンサルティングに相談いただければ、
もっとたくさん出せたのですが・・・
(福岡雄吉郎)
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