設備労働集約産業
労働力が必要なだけでなく、土地や設備に多額の資金が必要となる産業です。
書いていますように、
中型大病院、大型ホテル業、大型小売量販店、物流倉庫業ピンキング業など
これらは人を集めるだけでなく設備投資もまた必要なのです。
病院となると集める従業員も有資格者が求められます。
ドクター、看護師、薬剤師、これがなかなか定着性が悪いのです。
この業界、24時間365日 営業が基本になっており、
土曜日・日曜日・深夜勤もあり、労働環境は劣ります。
賃金がその分高くなって経営を圧迫するのです。
売上高の50%を越えると収益が出す"らいのです。
土地建物、医療機器、設備投資が膨大になり、
資金調達、返済金利・借入金返済にも追われます。
この業界の組織内は、ヒェラルキー(階層社会)がきつく、
身分制度が いまだにその雰囲気があります。
管理職の労務マネジメント、労働生産性マネジメントの基礎知識が
欠如しています。
医療機関でも時代が変りました。
パートの職員にも患者様に医療交為をしているのだとの使命感を植えつけ、
連帯感が院内に満ちる全社的経営をしないと
一時に大量の退職者が出ると労務倒産が発生するのです。
法的人員数が確保していないと営業停止になりますし、
募集募集を続けていると労務費が上がり、続けられなくなるからです。
医療機関と他の業種の異る点は、
省力化、省人化、コンピュター化を進められることです。
それにはそれらに資金が必要となり、収益性、財務力の差があらわれます。
規模を追求しがちな業界ですが、
過当競争を避けて労務管理と資金管理のバランスを考えていないと、
国立・公立病院のように慢性的に赤字になります。
この業界の経営者は
・労務管理のエキスパートを育成したら、
すなわち労働者満足を高める手段方法を実践すること
・設備の償却、修繕規模設備の計画性、
財務思考のエキスパートも必要なのです。
(井上和弘)
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