オフバランス実務⑨
カーディーラーを展開する田所カーズから
オフバランスの相談を受けました。
創業者である田所会長が言うには、
『当社の土地の半分以上は、含み損を抱えています。
ここはひとつ、資産管理会社をつくりつつ、節税できたらと考えています。』
前回、銀行に提出する事業計画について、
少しふれました。
この事業計画は、
不動産を購入するために作った新会社が銀行に提出するものです。
事業計画はどのように作ったらよいのか?
という質問を受けることがときどきあります。
まずは、P/Lの計画をつくりましょう。
①売上
⇒年間の家賃収入
②原価
⇒不動産の賃貸のため、原価は発生しません。
③経費
⇒毎年、固定資産税がかかります。
また、初年度は、不動産取得税が発生します。
固定資産税は、固定資産税評価額の1.4%で計算してください。
不動産取得税は、固定資産税評価額の3%で計算してください。
固定資産税評価額というのは、市町村から送られてくる、
固定資産税の納付書に記載があります。
会社の帳簿金額とは違いますので、注意ください。
その他、建物を取得した場合は、減価償却費を計上します。
なお、そのときは、中古資産の取得になるので、
耐用年数は短く設定することになります。
くれぐれもご注意ください。
その他、地震保険、メンテナンスなどの管理費用もかかります。
これで、営業利益が計算できます。
そのあとは、支払利息を計算して、経常利益が分かります。
特別損益はないので、これがそのまま税引前利益となり、
それに法人税率をかけて、法人税額を計算するのです。
(福岡雄吉郎)
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