オフバランス実務⑥
カーディーラーを展開する田所カーズから
オフバランスの相談を受けました。
創業者である田所会長が言うには、
『当社の土地の半分以上は、含み損を抱えています。
ここはひとつ、資産管理会社をつくりつつ、節税できたらと考えています。』
評価額の把握、新会社の設立が済んだら、
次は、取締役会を開いて、不動産売却の意思決定をしましょう。
中小企業では、実際に取締役会を開いて、
重要な案件について決裁している、
という会社は少ないと思います。
9割の会社は、オーナーの一声で、
「俺がやるといったから、やればいいんだよ。」
で、ものごとが進んでゆきます。
しかし、特にオフバランスのような多額の節税策をとる場合は、
エビデンスの一つ一つを、
しっかりと整えていただきたいと思っています。
今回のオフバランスで決議する内容は、
・いつ頃、売るのか?
・誰に、売るのか?
・何を、売るのか?
・いくらで、売るのか?
といった内容ですが、一番大切なことは、
『なぜ、売るのか?』という目的です。
ここで、『節税のために新会社をつくって売ります』とは、
さすがに書くことはできません。
税務調査が入ると、『けしからん』と判断されてしまいます。
本音では、確かに節税がありますが、
そもそもオフバランスをする目的は、別のところにあります。
それは、『財務体質の健全化』です。
オフバランスをして、総資産を減らして、
余分な脂肪をそぎ落とすのです。
ダイエットと同じで、筋肉質な体型にするのです。
そのために、オフバランスをするわけです。
ここを間違えないようにすることが、とても大切です。
(福岡雄吉郎)
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