なぜ 売上を追いかけるな! と私は言うのでしょうか?
私は、売上第一主義に凝り固まってる経営者にご忠告しています
「売上なんか上げる方策をとるな!」
「えっ 売上を追求しないのですか?売り上げ減少をほっておくと
赤字になるではありませんか?」
真顔で私の言葉に反論してこられます。
「売上を上げようという考えしかないから赤字になっているではありませんか!
赤字を出している部門、商品、得意先を切ってしまいなさい!
業績を見て御覧なさい。
この5年間 売り上げは微増ですが、
利益は毎年、悪化しているではありませんか?
特に毎年 売上総経常利益率(粗利益率)が低下しています!
単価が落ちている、新商品は出すが貢献していない!
ロスが発生しているでしょう・・・」
売上が下がると経営者は、恐怖を感じるのです。
いきおい対策として新商品を、新店舗を出すなどの手を打ちます。
しかし、ことごとく新しいことは収益を改善せず、赤字を発生し出します。
売れない売り物や、新拠点は初めは赤字を作り出します。
売上第一主義は、商品力、価格維持力が弱まるのです。
赤字を出す古くからの売り物、拠点は切るのです。
「減収増益」が経営者の能力です。
外食産業・家電メーカー・家電量販店・小売チェーン・
どんな業種を見ていて、つくづく皆さん 現実の市場が見えているのか?
っと思ってしまうのです。
なぜかって?
過去、人口は伸びて収入が増え、結婚する人がいて子供が生まれたのです。
今は、人口は減少してしまっています。これからも減ります。
需要が拡大しない時に供給合戦して、どうなるのでしょうか?
私は、この10年 いやそれ以前から過当競争の渦の中に巻き込まれるな!
と申しています。
「過剰」なるところへ入ってはいけないのです。
シャープ、サンヨー 松下、東芝等家電商品も過剰です。
量販店は、今に 皆 潰れます。
競争を止めないのです。いや、止められないのです。
造船も鉄鋼も私は見てきました。大会社と言ってそれは生き残れますか?
シアーズローバック、トイラザス、オフィイスデポ、
ペイレス・シューソース、アメリカでカテゴリーキラーと言われた会社や
有名企業が倒産しているのです。
対策としてはお客が欲しているニッチ市場で商品開発、
サービス開発をしていかなくてはならないのです。
(井上和弘)
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