オフバランス実務③
カーディーラーを展開する田所カーズから
オフバランスの相談を受けました。
創業者である田所会長が言うには、
『当社の土地の半分以上は、含み損を抱えています。
ここはひとつ、資産管理会社をつくりつつ、節税できたらと考えています。』
全部で、10店舗の土地建物について、鑑定評価を依頼します。
ICOとネットワークがある不動産鑑定士は、
無料で、概算評価を出してくれます。
○○○円~○○○円という幅を提示してくれるのです。
その概算評価を受けて、正式に鑑定評価を発注する、というわけです。
鑑定評価は、1件あたり、40万円前後はします。
しかし、たとえお金がかかったとしても、
後々の税務調査を見越して、鑑定評価を依頼しましょう。
そして、その際に、
『できるだけ評価額は低めで』と伝えるのです。
そうすれば、売却損がより多くとれるからです。
不動産鑑定士は、不動産の評価を高めに評価するのを嫌がりますが、
低めに評価を出すことは、拒否反応を示しません。
また、土地と建物を一体で評価してもらう場合は、
できるだけ、建物の評価を増やしてもらいましょう。
なぜなら、土地は減価償却できないからです。
建物は、耐用年数は長くなりますが、減価償却できます。
なるべく減価償却費を増やせるように、内訳を工夫してください。
ちなみに、この場合の建物は、
中古物件になりますから、
耐用年数が短く設定できます。
ときどき、中古資産として取得したにも関わらず、
新規で取得した場合と同じように、
長い耐用年数を使っているケースを見かけます。
税理士事務所のスタッフが、
減価償却のことなど何も考えずに
誤って設定してしまうのです。
この点は、確実に、税理士に処理してもらいましょう。
(福岡雄吉郎)
【新刊本 発売しました!】
古山喜章の最新刊
『社長の決算書の見方・読み方・磨き方』が発売されました。
会計事務所任せの決算書では、稼いだお金が残りません!
決算書は、できあがってくるものではなく、意図をもって作るものです。
財務の基礎を学び、実用的な決算対策情報が満載の一冊です!
難しい会計用語は使いません!社長だけでなく、
財務担当の方にもぜひ一読いただき、実務の理解をしてもらってください!
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【新刊本 大好評です!】
井上和弘の最新刊『承継と相続 おカネの実務』が発売されました。
オーナー経営に精通した井上和弘が生み出した事業承継対策が満載です!
難しい専門用語は一切なし!多くの実例を示して、
あくまでも社長目線でわかりやすく解説しています。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
« 多くの税理士は、銀行に対する認識を誤っている② | トップページ | 借入金に頼るな! »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか⑤(2023.10.06)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか④(2023.10.05)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか②(2023.10.03)
- なぜ会計事務所は普段と違う処理を嫌がるのか①(2023.10.02)
- 誤った税務脳にだまされるな①(2023.09.05)
コメント