仏の世界は、甘すぎる?④
前回までの飯田商店のように仏の世界で商売をされている東北堂があります。
東北堂は、山形県で墓石販売を行っています。
墓石は種類にもよりますが、
注文を受けてから3カ月程度かかることもあります。
まして、冬場であれば、積雪のため受注を受けても、
すぐに取り掛かることができません。
東北堂の社長に質問します。
「社長、決算書をみると、売掛金が計上されていますね。
これについて、説明いただけませんか?」
「それは、墓石の販売に関する売掛金です。」
「いや、それはわかります。
私が聞いているのは、なぜ、こんなにあるのですか?
この売掛金は、すべて回収できるんですか?
ということです。」
「まぁ、なぜ、こんなにあると言われてもねぇ・・・
あるものはあるんだから・・・」
「いやいや、御社の回収条件はどうされているんですか?
ということです。」
「これをみると、施工した後にお金を回収していますね。」
「いや、全部が全部そういうわけじゃないんだけど・・・
ただ、現実的にはそうなっちゃうケースが多いかな~」
「なぜですか?
少しでも前金でもらう。
中間時点では、中間金をもらう。
こういったことをお考えになったことはないのでしょうか?」
「いやいや、ありますよ。」
「例えば、契約書に取引条件をしっかりと書いていますか?」
「まぁ、見積書のここに書いてますよ。」
「ここに書いてあるって、隅っこに小さく書いているだけじゃないですか?
これを読むと、前金で50%って書いてありますけど、
現実このようになっていないですよね?」
「いや、まったくその通り。営業マン次第なんですよ。」
「まず、この見積書の目立つところに回収条件も書きましょう。
そして、必ず、営業マンに会社のルールなので、ということで、
前金の話をさせるようにしましょう。
お金の話はしづらいのかもしれませんが、
最初に話をしない、管理に甘い会社は、売掛金が多いんです。」
(福岡雄吉郎)
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