人海戦術を失くせ!①
もはや平成も終わろうとしています。
なのに、中小企業の実務の実態を拝見すると、
いまだに昭和の人海戦術がそのまま残っていたりします。
インターネットやシステム活用が当たり前の今、
人海戦術で労務費を垂れ流していては、生き残れないのです。
①受発注はファックスです。
今や、インターネットで発注するのは、当たり前の時代です。
身近なところでは、アマゾンでの書籍、
JRの新幹線チケット、予約サイトでの宿泊予約など。
20年前はまだ、店舗や窓口・電話など、アナログが主流でした。
これらの受発注という業務は、この20年で一変したのです。
それだけ、受発注に関わる労務コストは、削減されたのです。
なのに、
「うちはまだ、受発注が全部ファックスなんです。」
という中小企業、しかもメーカーに、お目にかかることがあるのです。
「えっ!うそでしょ!」と言いたくなるのです。
で、思わず聞いてしまいます。
「まさか、『ファックス流しましたけど、届きましたか?』
みたいなやりとり、いまだにあるんですか?」
「あります。全部そのやりとりです。」
まさに、びっくりなのです。
商取引レベルでそのようなやりとりは、
もはや絶滅したと思っていました。
結局、その会社では、社長をはじめ幹部クラスに、
システム化を推進する人材がいなかったのです。
アナログ人間ばかりだったのです。
しかし、今やそんなことは言っておれません。
かつてはそれでも、利益が程々に出ていたのです。
だから危機感が高まらず、進まなかったのです。
そのような会社でも、
社内を探せばシステム推進人材がいるものです。
「いまどきファックスなんて。」と思って仕事をしている、
若手社員はいるのです。
探さないから、誰も声を上げないだけなのです。
先の中小企業でも、営業社員に、システム人材が見つかったのです。
そしてようやく、受発注システムの開発に取り組んだのです。
複雑すぎてシステムでは無理、などという受発注業務はありません。
システム業者に依頼し、
インターネット上に受発注システムを構築して、
顧客にはIDとパスワードを発行する。
基本、この流れでできるのです。
受注データをシステム化できれば、そのデータを転用して、
生産管理や物流に転用します。
月間・年間等の、各種データ分析も簡単にできます。
というか、今時それくらいは、やっていて当然なのです。
この記事を読んでいてドキッとしている会社は、
今すぐにでも、システム化を進めてほしいのです。
システム化はお金がかかる、と思っている今日も、
受発注の人海戦術で、稼いだお金が流出しているのです。
(古山喜章)
【新刊本 発売しました!】
古山喜章の最新刊
『社長の決算書の見方・読み方・磨き方』が発売されました。
会計事務所任せの決算書では、稼いだお金が残りません!
決算書は、できあがってくるものではなく、意図をもって作るものです。
財務の基礎を学び、実用的な決算対策情報が満載の一冊です!
難しい会計用語は使いません!社長だけでなく、
財務担当の方にもぜひ一読いただき、実務の理解をしてもらってください!
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
« 意外に知らない税務調査① | トップページ | 意外に知らない税務調査② »
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- グーグルさまさまでした。(2023.08.10)
- デジタルツールを活用せよ⑤(2022.04.15)
- デジタルツールを活用せよ④(2022.04.14)
- デジタルツールを活用せよ③(2022.04.13)
- 2021年に改めてほしいこと④(2021.01.08)
コメント