人海戦術を失くせ!②
もはや平成も終わろうとしています。
なのに、中小企業の実務の実態を拝見すると、
いまだに昭和の人海戦術がそのまま残っていたりします。
インターネットやシステム活用が当たり前の今、
人海戦術で労務費を垂れ流していては、生き残れないのです。
②小売り・飲食店の会計業務を減らせ!
小売店・飲食店は、人出不足が加速しています。
ただそれは、いまどき人がやらなくてよい業務までも、
人海戦術に頼りっぱなしになっているから、
というケースも往々にしてあるのです。
中小企業は特にまだ、その傾向が強いです。
今から4年前、このICO経営道場で、
パン屋の会計を、画像認識で時間短縮を図れる、
という事例を紹介しました。
こちらの記事です。
その当時は、実験段階でしたが、この最近、
その実例を目にする機会がありました。
サービスエリア内(宝塚北)のパン店です。
パンをトレーにのせて、カメラの下に置くと、
画像認識されて会計金額が表示されます。
こんな感じです。一瞬にして、画面に表示されました。
パン屋はアイテムが多く、商品と名前を覚えるだけでも、
その修得に時間がかかります。
レジを打つ人と、パンを個別にビニール袋へ入れる人、
という分業制の2名体制さえ、見かけるくらいです。
それだけ、人海戦術がはびこっていました。
しかしこのシステムなら、会計初心者でも、
会計に時間がかかる、ということはありません。
無人ではありませんが、会計時間を短縮できます。
お客にとっても、待ち時間のストレスが減ります。
このシステムを開発したのは、兵庫県西脇市の会社です。
こう言っては何ですが、田舎の会社です。
それがまた、驚きなのです。
実用時のユーチューブ動画はこちら。
当初は会計の無人化を目指したそうです。
しかし完全に無人にはせず、画像認識に不具合があれば人が修正する、
ということで割り切ったシステムにされたのです。なぜなら、
画像認識には、バーコード認識ほどの正確性がないから、だそうです。
しかし、人が画像認識の手助けをすることで、
システムの学習能力を高めることができる、
とのことから、ヒト介在型のシステムとして、磨かれたのです。
それでも、会計時間の短縮には、大いに貢献できているのです。
現在は、パンができるのなら、
画像認識で惣菜やケーキもできるのでは、
と開発に力を注いでおられます。
私自身、更なる進化を楽しみにしている、システムなのです。
(古山喜章)
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