クラウド活用は災害時のリスクヘッジにもなります
未曽有の地震や大雨など、
「この地域ではこれまでそんなことはなかったから大丈夫」
などと言っておれない時代になってきました。
その度にお聞きするのが、
「データの入ったパソコンが流されてしまいました。」
「帳簿や資料が消えました。」
などという、情報消失です。
無理もありません。
災害時には、自らの生命を守ることでせいいっぱいなのです。
しかし一方で、次のような声もお聞きします。
「紙の資料は流されましたけど、
元データはクラウド上に保管しているので、助かりました。」
つまり、
事務所のパソコンだけにデータ保存されているのではなく、
クラウド上に保存されているので、
他のパソコンやタブレットからインターネットでアクセス
することで、すぐに復旧できました、というわけです。
確かに、この利点は大いにあるのです。
災害時以外でも、この利点は役立ちます。
例えばパソコンを新機種に変えた、などというときです。
クラウド保存していれば、新機種からアクセスするだけで、
切り替えが完了します。
これはかなり、楽なのです。
今回の大雨災害でも、
「長年の顧客リストがパソコンに入っていたのに、
すべて流されました。」
と悲嘆にくれる経営者を、報道で見ました。
クラウド上に保存されていれば、そんなことはなかったのです。
ファイルを保存するだけなら、
グーグルやドロップボックスを使えば、基本、無料です。
「クラウドのサーバーが災害にあったらどうなるんですか?」
とおっしゃる方がいます。
彼らはサーバーを数か所に点在させてデータを共有しています。
ある地域で災害が発生しても、問題ないのです。
そんなことくらい、彼らは想定済みなのです。
「漏れませんか?」「流出しませんか?」
とおっしゃる方も、いまだにおられます。
少なくとも、クラウドデータを盗むことは、
中小企業の事務所からデータを盗み出すよりも、はるかに難しいです。
今や、アメリカCIAでさえ、
アマゾンのクラウドデータベースを活用しているのです。
中小企業の経営者が心配するようなしろものでは、
すでになくなっているのです。
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