私はIPO(株式上場)反対論者です
上場を憧れの如くに中小企業の経営者は、
自社も株式上場を夢見ておられる方もいらっしゃるらしいですが、
上場などするものでない! と常に講演でも申し上げています。
上場のメリットは 次のようにおっしゃる方が多いです。
メリット そうか?
① 社会的信用の増大 → 悪くなったら皆が知ることになり信用激減
② 資金調達の多様化 → 資金調達は今や 楽ですよ
③ 財務基盤の強化 → 上場しなくっても強化できます
④ 優秀な人材確保 → 小さな名もなき上場会社には来る(?)
⑤ 内部管理体制の充実 → いやはや窮屈な事この上ない
⑥ 従業員のモチベーションの向上 → 上場会社の従業員のモチベーションは高いか
オーナーメリット
創業者売却換金化 →役員の大株主は勝手に好きな時に自社株を売却できない
経営者の個人保証の解消 →いつの時代(?)今や個人保証など非上場でもしない
メリットを上回るデメリットがあるのです
① すべて公開、ネットですべて明らかになる
② 社会的責任が増大する
③ 訴訟リスクが発生します
④ 上場維持コストが2000万~4000万/年 高すぎます
⑤ 株主対応コストの増大
⑥ 買取リスクの発生
⑦ 株価向上のプレッシャー
⑧ 経営者の支配権の希薄化
⑨ 長期的(2~3年)経営戦略的施策が打てない
⑩ 3か月間の短期業績により 一喜一憂しなくてはならない
よって、ファッションビジネスの如く
商品の浮沈の激しい業界では 経営者はたまらない。
私が上場会社の役員をしてきて,ばかげていると思う事があり、
監査法人と揉める事があります。
会社は株主だけの為にあるのではない。
従業員や取引先や経営者の為にもあるのです。
資本主義の「お金」の価値観だけで働くのはまっぴら御免といいたくなります。
短期的に儲かればよく、株価はいかなる理由によって上下するか
今もって理解できません。
(井上和弘)
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