M&A 成功のポイント③
これまで売る側、買う側、
どちらの側のお手伝いもしてきました。
最後に、仲介手数料についてお話します。
近頃のM&Aは、
仲介会社を通して行うことが一般的です。
仲介会社は、買い手、売り手を結び付けて、
M&A契約(結婚)までこぎつけることを目的にしています。
通常、M&Aの契約が成立したら、
買い手、売り手、双方が、
仲介会社に対して、仲介手数料を支払います。
中小企業のM&Aの仲介会社といえば、
代表的なのは、大手3社(いずれも上場会社)です。
この上場会社の決算書を見ると、
売上高営業利益率がめちゃくちゃ高いです。
ということは、仲介手数料は、とても高いのです。
年商でいえば数億円くらいの会社のM&Aでも、
仲介手数料は2000~3000万円はします。
仲介会社は、これを両手でもらうため
(売り手、買い手の双方からもらうため)、
利益率がよいのは当然なわけです。
この仲介手数料は、各社テーブル(料金表)があるため、
これを値引くことはできないことになっています。
しかも、この仲介手数料というのは、
株式の取得代金に含められるのです。
株式を取得するための付随費用ということで、
資産として計上しなければいけないのです。
つまり、手数料を数千万払っても、
経費として落とすことができないのです。
買う側は、この点も考量して、
買う買わないの判断をしておいていただきたいのです。
なお、最近は、銀行でもM&A部門を設けて、
手数料収入を得ようと躍起になっています。
銀行の場合、手数料は、ここまではしませんが、
売買金額の5%が目安となっています。
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