なぜ、新技術の活用が進まないのか?④
中小企業でもできる「新技術活用術」として、
これまで20回にわたり書いてきました。
しかし、多くの中小企業ではまだ、
新技術の活用が思ったほど進んでいないのです。
④社内に和式の便器がある
いったい何の話しだ?と思うかもしれません。
しかし、新技術の活用が遅れている会社に、
ありがちな共通点が、
社内に和式の便器がある、ということなのです。
特に、都心よりも地方の会社に行くと、
この相関性をよく感じます。
で、和式の便器をみつけたら、
このことをその会社の経営者に言います。
「それは関係ないでしょ。」と反論されます。
「和式の便器のほうが、ふんばりの利く社員になります。」
と言われたこともあります。
そんなことを言えば、洋式便器の会社の従業員や、
欧米の方々はみな、ふんばりが利かない、ということになります。
そんなことはないはずです。
また、
「潔癖症の人は、洋式の便座を嫌がります。」
という返答も、よく聞きます。
「じゃあそのために和式を残しているんですか?」と言うと、
「いや、そんなことはないんですが…。」となります。
そもそも、潔癖症の方なら、自分なりの対策を講じます。
最もよくあるのが、
「和式を洋式に変えるの、結構値段がかかります!」というものです。
「社長の家はどうしてるんですか?」と聞くと、
「うちは洋式です。」と言われます。
なんだかんだ言いますが、ケチなんです。
今の状態で用を足せているなら、それでいい、
お金をかけて便器なんて変える必要はない、と考えてしまうのです。
そのくせ、自分の車は新車がでたら、乗り換えたがります。
クラウンからレクサスになり、ベンツになったりします。
「ベンツの前に、便器だろ!」と従業員は心の中で叫びます。
社員だって、本当は洋式に変えてほしいのです。
家ではほぼみんな、洋式なのですから。
高齢の社員だと、しゃがむのも、立つのも大変です。
逆に新技術の導入が進んでいる会社で、和式便器はまずありません。
洋式・ウオシュレット装備が基本です。
さらに音姫つき、自動開閉など、最新式を使いたがります。
社内に新しいものを取り入れることが好きだし、
そういう環境づくりに、トップがお金を惜しまないのです。
和式便器は、時代遅れの会社の象徴なのです。
社内を振り返ってみてください。
本部だけでなく、各事業所、工場など。
どこかに和式便器が残っていたら、時代遅れのサインなのです。
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