即時償却 B型 の 実務
即時償却のB型について、
「難しそう」と考えてしまう会社が多いようです。
まず第1関門が、
経済産業局の承認をもらう、という点です。
“経済産業局”というだけで、
抵抗感を覚える会社が結構あります。
『たいそうな書類を作らなくてはいけない』
『書類が何種類もあって面倒くさそう』
『作成するだけして、認定されなかったら…』
など、やらず嫌いになるお気持ちはよくわかります。
しかし、これまでの経験上、
たいそうな書類を作る必要はありません。
書類の数は、確かに何種類もありますが、
結構、形式的な書類が多いので、
本当に大事な書類は、ごくわずかです。
そして、作成するだけして認定されなかった、
ということは、ありません。
少なくとも、ICOでお手伝いしたケースでは、ありません。
経済産業局の承認をもらうときに、
一番のポイントは、
“強引でもよいから、作文できるか?”
という点につきます。
手間がかかるのは、この部分だけです。
経済産業局の承認をもらうには・・・
投資して、そのリターン(キャッシュフロー)が5%以上
これが条件です。
つまり、1億円投資したら、それにより500万円の利益を生める、
こういう投資なら、承認がもらえる、ということです。
この500万円の利益というのは、
売上が増えた結果、利益が500万円増えた、
ということでもいいですし、
経費が減った結果、利益が500万円増えた、
ということでも構いません。
例えば、投資をして、無駄な残業代が削れる、
ということでもOKです。
ただし、ヒトを削る、ということで、利益が500万円増える、
という内容ではNGです。
あくまで、ヒトは減らさずに、効率化することで、
人件費を減らす、ということにしなくてはいけません。
例えば、製造業の会社が、
ある最新型の機械を導入した、という場合は、
わりと簡単に計画が作れます。
この機械で、作業スピードがアップし、
1日●時間の残業代が発生しなくなる、
という組み立てでよいのです。
しかし、なかなか計画を立てるのが難しい投資もあります。
例えば、ホテルや倉庫業などで、
施設自体に設備投資をした場合です。
この場合は、どのように考えればよいでしょうか?
(次回につづきます)
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コメント
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神奈川の志澤と申します。今回の延長になった即時償却の件ですが、経営力向上計画に係る確定申請書をだして、その計画の中で機械装置など即時償却しないといけないと認識していますが、よろしいですか?経営力向上計画に係る確定申請書を出さなくてよれば、今までのように対象物件かどうか?みてから、対象物件は特別償却の手続きをして、行き当たりばったりでも進められたのですが…
ご返答いただければありがたいです。
投稿: 志澤輝彦 | 2019年1月23日 (水) 09時06分