採用に困っていません 3
採用に困っていません ➂
どこへ行っても、
「人がいません、採れません」
という声ばかりなのですが、なかには、
「うちは採用に困っていないです。」
という会社もあるのです。
➂外国人雇用で人材確保
その会社はアジア料理の外食産業です。
外食産業も今や、
「人員確保ができません!」と、
営業時間を見直さねばならないほどの、人手不足産業です。
なのに、「うちは人手不足に陥っていないです。」
と言うのです。
なんとその会社は、全社員の約7割が外国人です。
料理人はほぼ全員、外国人です。
「給与や待遇に文句が出ないですか?」
と尋ねると
「まったくでません。
むしろ自国で働くよりもはるかに条件がいいので、
みんな喜んでいます。」
とのことなのです。
日本では、外食=給料低い、長時間労働、
というイメージが定着しています。
が、彼らにとっては、好待遇なのです。
どうやって外国人材を確保しているのかお聞きすると、
「海外で現地法人を立ち上げていて、
そちらでも同じ料理の店を出しています。
その現地法人店で働く人をスカウトして、
日本で働くための就労ビザ等の手続きをしてあげます。
もちろん、日本での住居も手当します。」
とのことなのです。
加えて、
外国人でも仕事がしやすい環境を社内に作るため、
仕事のやり方を外国人目線に合わせているのです。
すでに日本で働いている社員からの紹介もあり、
人材確保には全く困っていないのです。
ただし日本では、外国人の働く行政環境が未整備で、
そのための手続き・トラブル対応等に、時間が必要になるようです。
ここで言いたいのは、
今すぐ外国人を雇用しなさい、ということではありません。
海外には日本で働くことを望んでいる人たちが多くいる、
ということを言いたいのです。
そして、5年後・10年後には、
外国人採用はもっと増え、全国的に、特別なことではなくなります。
今でも、都市部のコンビニや外食は、外国人雇用抜きには
成立しないほど、戦力化されているのです。
人手を必要とする事業であるほど、
外国人人材の早期戦力化が、人材不足から脱する
大きな術となることを、理解いただきたいのです。
(古山喜章)
« 採用に困っていません ② | トップページ | キャッシュを増やす⑤ »
「人事・労務」カテゴリの記事
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい⑤(2021.01.22)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい④(2021.01.21)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい③(2021.01.20)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい②(2021.01.19)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい①(2021.01.18)
コメント