上場企業はお気の毒
加盟店の反乱、24時間営業問題で“コンビニ成長神話の崩壊”と騒がれています。
加盟店も政府も人間らしい生き方、商売のやり方を進めるなら、
24時間365日営業を全国チェーンに展開せずともよかろうにと思いますが・・
その一方、セブン・アイHDは、連結営業利益4115億円をあげています。
私も上場会社の役員を務めていますが、上場企業ともなれば株主、証券取引所、
マスコミの目が気になって増収増益と言う文字がちらつき、減収減益と新聞に書かれることを嫌がります。
戦略的変更や市況によってはあり得ると思いますが。
小売業や飲食サービス業であれば、
売上経常利益率を5%を確保すればよいのではないでしょうか?
30年~70年も経営を続けてゆけば、不良資産の発生、低収益事業の閉鎖、
構造的費用や未来投資、システム投資を使わなくてはならないはずである。
私が長年 顧問をしている東京の飲食業の小諸そばでは、
人手不足は発生していません。日祭日は休んでいただく、今回、土曜日も休日にしました。
飲食サービス業で「営業時間の短縮」は売り上げ減に影響するので「禁じ手」であります。
小諸そばは、立ち食いが主であって、朝食、昼食、夕食の食事タイムだけがピークであり、その時間帯に超回転を行えば良いのです。
超回転を行おうとすれば、調理もサービス員をその時間帯に厚く配置しなければならないのです。
店舗スペース(物件費減)は20坪前後、広い店舗スペースでは、労務費、物件費で生産性を悪くするのです。
少人数のオペレーション体制では労働生産性をあげることができないし、
省力機械のテクノロジーで顧客を満足させることは出来ないのです。
上場企業は、四半期ごとの売上・利益、来期の予想売上、利益を発表せねばならず、その良しとすることは増収増益なのです。
P/L損益計算書重視の株主さんの単思考、B/S重視の経営戦略、未来思考、それ以上に安定性を追求したい、
使えるお金が毎年、増えているのかどうかのキャッシュフロー思考など
評価されない「上場会社はお気の毒」としか思えませんね。
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