最近の即時償却実例⑤
最近の即時償却実例⑤
九州地方にある製造業Y社の工場を
老朽化に伴い、建替えることとなりました。
例えば、店舗、工場、整備場など、
大規模投資をする場合は、色々なものに投資する、
という場合が多いです。
こういう場合は、すべての投資対象に、
証明書がもらえる場合は少ないです。
つまり、A型が使いにくいのです。
なので、店舗、工場、整備場というカタマリで、
一括してB型で申請したほうが早くなります。
Y社もB型で申請したのですが、問題は、投資計画です。
Y社からは、
『経産局が要求する達成基準を
どうやってクリアすればよいのか?』
と相談を受けました。
Y社は、総投資10億円ですので、
即時償却を受けるには、今回の投資を行うことで、
年間50百万円のキャッシュフロー(営業利益+減価償却費)を
生み出せる、ということを計画しなければいけません。
本当に50百万円生めるのか?
まじめな方は、トコトン考えてしまうのですが、
さほど心配いりません。これはあくまで計画ですので。
「社長、今回10億円投資すれば、利益はどの程度増えますか?」
「んー、、、正直、そんな増えないと思うのですが・・・」
「そうなんですか?それじゃ、何のために投資するんですか?」
「まぁ設備がもともと老朽化しているので。」
「ただ、製造キャパ(能力)は増えるんじゃないですか?」
「増えることは増えますが。」
「例えば、御社の売上のなかで、
今後、伸びていきそうな製品はないですか?
営業の話を聞いて、なんとなくそう思えるようなレベルでもよいです。」
「あぁ、××××はそうかも。」
「それは既存の設備だけだと対応できない、とか?」
「まぁ、そうかもしれませんね。」
「じゃあ、このことを織り込みましょう。」
ということで、資料をそろえて、投資計画を作成し、
承認を受けたのでした。
投資計画の作成のポイントは、
投資により利益が増えるかどうか?ということですが、
上記のような感じで考えていただければ結構です。
もし、大型投資をお考えの場合は、
是非とも即時償却(B型)をお考え下さい。
もし、自社の税理士では対応できない、
という場合は、ICOまでご連絡ください。
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