最近の即時償却実例
今年の4月から、即時償却が延長になりました。
即時償却は、一気に減価償却ができるという制度です。
税引前利益を計上し、
納税が発生することが予測される場合、
即時償却を行うことで納税が抑えられます。
キャッシュフローを増やすという点では、
是非とも実行したい対策です。
最近の即時償却事例を2件ご紹介します。
①カーディーラーの新店舗投資
大手自動車メーカーのディーラーA社は、
業績が順調に推移し、
この春に新店舗をオープンすることになっていました。
併せて、隣接して工場棟も新設予定でした。
総投資額は3.5億円ほど、
そのうち、即時償却対象額は1.5億円ほどです。
躯体工事(建物)は対象外で、
それ以外の附属設備(電気、ガス、給排水など)や機械は、
即時償却の対象となります。
また、今回のように工場棟(整備棟)を新設する場合も、
対象になります。
製造、販売、整備の拠点への投資であれば、
即時償却が可能なのです。
A社には、別件でお手伝いに行っていましたが、
雑談のなかで、「今度新店オープンします」
ということを聞きました。
「それなら、即時償却されたらいかがですか?
来期は、税引前利益でどのくらいでそうですか?」
「おそらく、3億円くらいですかね・・・」
「じゃあ、ぜひやったほうがいいですね。」
ということで、早速、即時償却のお手伝いを開始させたのです。
するとまもなく、顧問税理士の先生から
「それはできませんよ」と反論が来たのです。
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