銀行危険度ランキングの上位に入っていませんか?
2019年7月1日発売の週刊ダイヤモンドにて、
銀行危険度ランキングの記事が掲載されておりました。
地方銀行を対象としたもので、毎年、掲載されています。
今年の危険度ランキング、上位20銀行は次のとおりです。
危険度ランク、なので、上位銀行ほど、
経営状況が良くない銀行、ということです。
ここでは上位20銀行の紹介ですが、
誌面では、111位まで、掲載されています。
銀行借入のみならず、銀行との取引は、
中小企業であれば、何かしらあるはずです。
自社の取引銀行が、どの程度のランクにあるのか、
知っておいてほしいのです。
危険度上位に共通するのは、
業績が悪く、貸す先に困っている、ということです。
なので、これらの銀行は基本、融資の審査がゆるいです。
そのため、
「この財務状況でよくもこれだけ銀行から借りれましたね!」
という、財務状況が悪い会社に融資をしている、
というケースをよくみかけるのです。
そのような会社は、他行からうまく融資を受けれません。
結果として、
審査のゆるい銀行に頼ることになってしまうのです。
そうなると、その会社の社長にすれば、
「貸してもらえて助かった。」となります。
貸す側は、その状況を承知なので、
金利は高めになり、担保・個人保証、保証協会まで、
びっちり確保しにかかります。
結局、危険度の高い銀行ほど、
金利などの取引条件が悪いのです。
貸し先に困る分、審査をゆるくして、
他の銀行が貸さない会社にまで貸し込み、
その融資先から高めの金利を受け取ることで、
生きながらえているのです。
ゾンビ企業という言葉がありますが、
こちらはゾンビ銀行、といってもいいくらいなのです。
お互いに死に体でありながら、
互いの血を吸いあって生きながらえている、という銀行です。
いずれはどこかに、
合併・併合されてゆく可能性が高い銀行です。
できることなら、
そのような銀行との取引は、ないようにしていただきたいのです。
(古山喜章)
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