平均金利が過去最低だそうです
先日、上場会社の優良企業は
タイボ+スプレッド(上乗せ)のスプレッドが、
ゼロもあります、と申し上げました。
追い打ちをかけるように、
日銀が毎月公表している新規融資の平均金利が、
過去最低を記録しました。
3月、4月とジワジワ上昇していたのが、
一気にガクッと下がり、
5月の全体平均は、0.576%となりました。
公表されている、直近3ケ月の推移は、次のとおりです。
その元データは、こちらです。
私が驚いたのは、
5月の地方銀行の平均金利0.637%です。
地方銀行の平均が0.6%代になる、というのは、
初めてではないか、と思うくらいの低さなのです。
もちろん、平均ですから、これより低い融資もあれば、
高い融資もあります。
先日も顧問先で新規融資を受ける際、
ある地方銀行から、
「うちはこれ以上下がることはありませんよ。」
と言われた金利が、0.9%だったのです。
それは絶対にウソだ!となり、
新たにアプローチしてきたメガバンクへ声をかけると、
あっさり0.6%で提示してきました。
で、先の地方銀行員に、
「おたくは0.9%より下がらないようなので、
0.6%のメガバンクで借ります。」
と、社長は淡々と言いました。
案の定、地方銀行は、
「うちも0.6%でできるようになりました。」
とやってきたのです。
「よくもぬけぬけと、
あんな言い方ができるもんですよね。」
とは社長の弁です。
結局、ほとんどの銀行員は、
低金利という安売りでしか、優位性を示せれないのです。
また、借りる側も
「で、なんぼにしてくれるの?」
と、低金利を求めます。
まさに安売り合戦の悪しき戦場へと、銀行融資は陥っているのです。
今、融資交渉をしていて、
これまでの金利が平均よりも高いのなら、
この機会にぜひ、平均金利の実態を見せつけて、
「うちが平均より高いのはおかしいじゃないですか!
下がらないなら、アプローチしてきてる他行で借ります。」
と、強気に出てほしいのです。
(古山喜章)
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