中小企業のデジタル化は遅れています 営業編①
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
営業編①スケジュール管理
「営業マンの予定がわからないことがあるんですよ。」
という声を、いまだに聞くことがあります。
「ネット上でスケジュール管理をすれば、
いつでもどこでも予定を書き込めて、
共有できるじゃないですか?」
と経営者に言います。
「いや、それはやってるんですよ。」
となります。
概ね、グーグルとか、サイボウズなど、
インターネット上でのスケジュール管理を、取り入れてはいるのです。
「結局、そこに入力しない、しないことはないけど、
入力するのが遅い、という者がいるんです。」
となります。
要は、せっかくデジタル化の仕組みを導入したのに、
運用しきれていない、というパターンです。
このようなケースが、中小企業では多いのです。
で、なかでも多いのは、50歳以上の営業マンです。
そもそも入り口がデジタル文化だった若手社員には、
なんの抵抗もありません。
しかし、アナログ文化で育った中高年社員になると一気に、
グーグルやサイボウズなど、新たなツールが登場すると、
その対応が億劫になり、活用がスムーズに進まないのです。
「そんな社員、どうすればいいんでしょうか?」
となります。
はっきりいって、いまどき、
その程度の対応ができないなら、営業マンはムリです。
そのような社員でも、インターネットで検索したり、
メールを見たり、といったことはしているのです。
あまりにも、
新たな業務ツールへの適応努力が、なさすぎるのです。
適応できなければ、営業から外すしかありません。
新たな業務ツールに適応して、営業という業務に残るのか、
営業から外れて、まったく新たな業務に就くのか。
とはいえ、
スケジュールツール程度に適応できなければ、
新たな業務への適応など、まずもってムリでしょう。
新しいことに取り組む気力がないのですから。
結局、ある会社のそのようなアナログ社員は、
スケジュールツールを難なく使いこなす若手営業マンに
教えを請い続け、適応できるようになりました。
新たなデジタルツールを導入した際、
不安がある社員には、はっきり言ってもらい、
誰かが丁寧に指導してあげる、
ということが、その会社では欠けていたのです。
新技術を導入すれば皆が使いこなす、というものではないのです。
(古山喜章)
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