中小企業のデジタル化は遅れています 営業編➂
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
営業編➂見積書から受注まで、その場でできるようにする
この数年、引越をする機会が何度かありました。
その都度、ガスや電話の解約・契約が発生します。
とりわけガスと電話は、
現地での確認や工事内容と費用の確認、などが発生します。
そのとき感じたのは、
ガスや電話の現地訪問の営業・工事担当は必ず、
タブレットと小型プリンターを携帯している、
ということです。
特に電話工事は、インターネット環境の設置に際して、
どのような方法にするかで工事料金や通信料金が異なります。
なので、その場で見積もり提示が必要になります。
最初はまず、タブレットで提示をします。で、
必要であればプリンターでの印刷もするそうです。
「紙に手書きしていた頃と比べたら、
格段に効率が良くなりましたし、楽です。」
と、皆さんおっしゃられていました。
見積確認後・工事完了後のサインもほぼ、
タブレットの画面に指で手書きします。
一方、中小企業では、
このようなことがまだ導入できていない、
ということが往々にしてあります。
タブレットやスマホで可能にすれば、
見積、受注、施工確認など、その場でできます。
そのままで電子化されているので、管理もラクです。
前回申し上げた、
クラウドサーバーで直結する形にしておけば、
データ入力して保管すれば、一元管理できるのです。
何より、目の前の顧客に素早く提示できる、
というだけで、
できていない会社に比べて優位性が成立するのです。
逆に、このようなことを現在できていないなら、
その分、ライバルに劣っている、ということです。
では、手元で見積や受注ができるようにするには、
どうすればよいかです。
タブレットやスマホ、小型プリンターと、
その関連システムの導入が必要になります。
まずは、会社でスマホや電話回線の契約をお願い
している、通信機器業者に伺ってみることです。
それらのシステムは、彼らの営業範疇なのです。
「営業マンが訪問先で、見積もりを提示してサインをもらったり、
プリンターで印刷したものをその場で渡せるようにしたい。」
と、ずばり要望をお伝えすれば、何らかの提案があるはずです。
「お金がかかるでしょ。」と言う方がおられます。
そうです。お金がかかります。
それでも、大きな機会損失をしたり、
ムダな労務コストをかけるよりは、ましです。
それに今なら、新たなシステムを導入しても、
即時償却制度で全額一括償却が可能です。
お金がかかるから、という理由で取り組みが遅れていたら、
お金をかけてとりくむ会社との差は、開くばかりです。
手書きの見積書や受注書がある会社は、
大いに反省し、システム化へ舵をきってほしいのです。
(古山喜章)
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