中小企業のデジタル化は遅れています 営業編④
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
営業編④その場で決済できるようにする
「うちにはまだ、集金日があります。」
という声を、なんと今も聞きます。
「どうして振込みにしないんですか?」
と尋ねると、概ね同じ答えが返ってきます。
「集金に伺った際に、先方とコミュニケーションがとれて、
新たな仕事に繋がります。」
じゃあ、集金などしない、世間の99.9%の会社は、
顧客とコミュニケーションが取れていないのか、
と言えば、そんなことはありません。
古い習慣を体よく変えていないだけです。
現金集金だと、不正・横領が起きやすいです。
先方も、現金を用意しなければいけないので、面倒です。
受け取った現金は、結局、銀行口座へ入金処理します。
振込やその場の決済なら、そのような手間がかかりません。
働き方改革、と言うならば、
このようなムダな行動を、やめてほしいのです。
現金集金をしても、何ら付加価値をもたらさないのです。
営業がお客様のもとで集金を行うような事業であれば、
せめて現金ではなく、カード決済がその場でできるようにするべきです。
カード決済端末はいたるところで見かけるようになりました。
最近は百貨店も、
各売場にある端末でカード決済するように変わりました。
「どうして?」とお聞きすると、こういわれました。
「お客様のクレジットカードをお預かりして、
遠いレジまで移動するのは、問題があるんですよ。」
確かにそうです。不正・悪用の温床になりえます。
飲食店、美容院、車内販売や機内販売、葬祭業、等々、
特にサービス業では、クレジットカード端末による、
その場での決済が標準的になってきました。
卸売業などでも、
納品先の営業所に伺って集金するなら、
クレジットカードでできるようにすればよいのです。
もちろん、請求書発行で支払ってもらうなら、
それにこしたことはありません。
「手数料が・・・」と言われるのですが、
現金回収しているほうが、よっぽど高コストです。
携帯型のクレジットカード決済端末も、いろいろあります。
最近はスマホを活用するものが多く、
よく見かけるのは、
スクエア、コイニー、楽天ペイ、エアペイ、あたりです。
各営業マンが出先で決済をいただくなら、
スマホ活用タイプが低コストです。
それぞれのホームページから連絡を入れ、
問い合わせてみればよいのです。
あるいは、NTTやKDDIなど、
法人契約している通信会社があるなら、
要望をお伝えし、提案を促せばよいのです。
現金回収は、もはや昭和の遺物です。
令和の時代に、そのような回収方法をしていては、
ライバルに勝てるわけがないのです。
(古山喜章)
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