中小企業のデジタル化は遅れています 営業編⑤
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
営業編⑤仮払金をやめる
営業マンやその他の社員が出張にでかける際、
仮払金を申請する、というケースが、
中小企業ではまだまだ多いです。
旅費がいるから、と言います。
しかし、営業マンの出張で、いまどき
いちいち窓口で現金を払って新幹線や飛行機のチケットを
購入する、というのは、時代遅れも甚だしいのです。
そんな並ぶ時間があるなら、インターネットで予約をして、
現地の機械でチケットを受け取る、という方法にすればよいのです。
その方が圧倒的に速く、効率的です。
そもそも、
仮払金を申請すれば、受理した側は、
現金を準備し、手渡さないといけません。
「今日、仮払金を営業の山田さんに渡さないといけないから。」
と、残業している経理社員がある会社にいました。
その後も、仮払金の精算がされているか、チェックし、
未精算なら、
「山田さん、先日の仮払金の精算がまだですよ!」
と経理が連絡します。
山田さんも仮払金精算の処理に追われつつ、
「月末までに精算に伺います。」
と、経理担当と連絡をとりあいます。
でまた、「今日は山田さんの仮払金精算がるから。」
と経理担当が残業するのです。
このように、仮払金があるだけで、
なんの付加価値にもならないコストが増えるのです。
仮払金がなければ、自分で立て替えて、あとは精算のみです。
それも給与時に振込にすれば、
精算後の現金受け渡し、ということもなくなります。
仮払金がなくても、新幹線や飛行機のチケットは、
クレジットカードで買えばいいのです。
そうすれば、その場で現金は不要です。
それに、口座からの引き落としも、1~2ケ月先になります。
「クレジットカードを持っていない社員がいます。」
と言われたことがあります。
「持ってもらってください。」とお願いしました。
特に営業マンで、外出が多いのなら、
現金だけですべて対応しようと考えることが問題です。
クレジットカード、スイカ・イコカ、エディ、ペイペイなど、
使える選択肢はいくらでもあります。
現金以外の対応方法を、備えておくべきです。
仮払金は、あるから使ってしまうのです。
なければないで、みな、対応策を考えます。
そのほうが、ムダな労力はなくなるのです。
出張時の仮払金、ありませんか?
(古山喜章)
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