中小企業のデジタル化は遅れています 小売り・外食業 ➂
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
小売・外食編➂ 前金自動精算
前回、会計時のキャッシュレス対応について書きました。
加えて、前金での自動精算、というのも、
中小企業の外食店では遅れています。
特に客単価が1000円までの外食店なら、
自動券売機を、導入してほしいのです。
自動券売機であれば、前金です。
商売は前金が何よりです。
特に客単価1000円以下の外食店は、
より多くの客数を回転させることで稼ぐ商売です。
自動券売機でない店だと、
座席が空いているのに、
会計対応のスタッフ待ちで、客席に案内されない、
ということがあります。
しかもそのお客が1万円札やクーポン券を出したりすれば、
待っているこちらはなお、イライラします。
最近では、外国人客対応の時も、会計でよく手間取ります。
なかには、待たずに勝手に座ってしまう客もいます。
で、会計をしているスタッフがその客にきづかず、
その客は座ったままになります。で、
「いつまで待たせるんだ!水かお茶くらい出せ!」
などと、クレームになったりします。
会計に人員をあてる、ということは結局、
客席の回転を落とすことに繋がるし、
クレームの温床にもなるのです。
そもそも、外食店で最も多いクレームは、
会計時なのです。
会計に人員を割いても十分に利益を確保できる
単価と客数があるなら、構いません。
しかし、客単価が1000円以下だと概ね、
ギリギリの人員でホールを回しているはずです。
会計でスタッフが手間取るほど、
周囲にクレームの種が芽を出してくるのです。
「自動精算機はまだ高いですよ。」
という経営者がおられます。
電子マネー対応可能の機種なら、1台200万円前後です。
時給が1000円を超す今、
法定福利費や福利厚生費を併せれば、
時給単価は2000円を超える世の中です。
200万円といっても、時給2000円で1000時間分です。
仮に会計にかかる時間が1日あたり1時間としても、
3年くらいでペイできるのです。
それに、指導精算機は減価償却できます。
今なら全額即時償却も可能です。
設備投資には、資金が要ります。
しかし今や、設備投資できるかどうかが、
外食店の明暗を分ける世の中になってきているのです。
単価1000円までの外食店なら、
多くの客は、便利で速いお店に行きたいのです。
(古山喜章)
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