回収サイトを縮めましょう その4
とある会社で行った、
サイト短縮交渉の内容をご紹介します。
愛知工業(仮)の例です。
得意先Y社の回収サイトは5カ月でしたが、
よく見ると、支店別にバラバラです。
まずは、回収サイトの長い支店と取引がある
営業所の営業マンに対して、
「他の支店よりも長いので、短くしてほしい。
一番短い支店に合わせてもらえると助かります。」
と交渉するように伝えます。
相手は巨大企業です。
営業マンから支店長に直接伝えたのではなく、
営業マンが懇意にしている支店の担当者を通じて、
支店長の意向を確認してもらったのでした。
間に人が入れば入るほど、
伝言ゲームでは真意が伝わりにくくなります。
しかし、さりとて巨大企業の支店長に
いきなりアポイントをとって、
交渉するというのも得策とは言えません。
なので、とりあえずは、支店の担当者を通じて
交渉をする、という選択を取ったのです。
結果は、NOでした。
同じ会社にも関わらず、サイトがバラバラという点については、
ハッキリ言って、支店長からすればどうでもよいことのような対応でした
「サイトの違いなど知らない。」
「昔からだから」
「今さら言われても」
こんな感じの反応だったと記憶しています。
確かに、サラリーマン支店長で、
よほど財務の教育を受けていなければ、
何の問題意識も持たないのは、ある意味当然なのかもしれません。
うまく行けば儲けもの、とは思っていたものの、
最初の交渉は、敗北だったのです。
(福岡雄吉郎)
【好評発売中!】
福岡雄吉郎の最新刊
『会社にお金を残したいなら 今すぐ経費を増やしなさい』
いわゆる教科書的な節税本とは一線を画し、
中小企業の現場で実際にあったエピソードを豊富に紹介。
具体的かつ実践的な税務対策を指南します。
本書を活用して、ぜひICO式のお金の残し方を実践ください!
【好評発売中!】
古山喜章の最新刊
『社長の決算書の見方・読み方・磨き方』
会計事務所任せの決算書では、稼いだお金が残りません!
決算書は、できあがってくるものではなく、意図をもって作るものです。
財務の基礎を学び、実用的な決算対策情報が満載の一冊です!
難しい会計用語は使いません!社長だけでなく、
財務担当の方にもぜひ一読いただき、実務の理解をしてもらってください!
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
« 回収サイトを縮めましょう その3 | トップページ | 中小企業のデジタル化は遅れています 小売り・外食業 ⑥ »
「財務・会計・キャッシュフロー」カテゴリの記事
- 補助金・助成金・税優遇を活用しなさい①(2024.09.17)
- 倒産防止共済の駆け込み解約&再加入が進んでいます(2024.09.09)
- その固定資産、稼いでいますか⑤(2024.09.06)
- その固定資産、稼いでいますか④(2024.09.05)
- その固定資産、稼いでいますか➂(2024.09.04)
コメント