回収サイトを縮めましょう その12
愛知工業(仮)が得意先のY社に、
売掛金の回収サイトの短縮交渉を行いました。
当初、Y社の財務課長も前向きな姿勢を見せていたものの、
答えは、「NO」でした。
サイトを短くする、しないの交渉に持ち込む前に、
「おたくの事務処理は、適当ですね。
適当な会社からのリクエストなど、到底受けることなどできない」
という回答なのです。
「そうですか、それは申し訳ありませんでした。
わかりました・・・・」
これでは、せっかく交渉の場に来た意味がありません。
私からY社の財務課長に交渉します。
「事務処理に落ち度があったという点については、
申し訳ありません。
これは今後、同じようなことがないように、
会社のなかで対策を考えるようにします。
ただ、それはそれとして、
お支払サイトの短縮の話とは別にお考えいただけないでしょうか?
前回、お話させていただいた際に、
- ●様(課長)から前向きなお返事を頂いておりました。」
論点がすり替えられないよう、言うべきことは言います。
「しかし、やはりご希望をそのままお受けすることはできません。
愛知工業さんだけ特別扱いにするわけにはいかない、
というのが当方(Y社)の考えです。」
「・・・・・・・わかりました。
事務処理についてはこちらの不手際があったということもありますので、
改めて、“サイト2カ月”という条件でご検討いただけませんか?」
実は、こちらの最初の希望は、
「サイト5カ月を1ヵ月にしてほしい」と伝えていたのです。
ずいぶん、強気な希望のように思われるかもしれませんが、
こちらも1ヵ月が通るなんて最初から思っていません。
最終的に現在の5カ月から2~3カ月に短縮できれば御の字、
と思っていました。
とりあえず、かなり高いところからボールを投げておいたのです。
この強気の希望が、こういう場面で生きることがあるのです。
当初は“サイト1ヵ月”と伝えていた条件を、
譲歩して、「2カ月で検討ください」と伝えたのです。
しばらく、沈黙があったあと、Y社の財務課長が口を開きます。
「分かりました、改めて検討しましょう」
(福岡雄吉郎)
【セミナーを開催します!】
アイ・シー・オーコンサルティング式の
決算対策セミナーを東京、大阪で開催させていただきます。
自社の財務体質を強くするための実務を
具体的な実例をまじえて、1日かけて講義いたします。
決算書の見方から始まり、
銀行対策、税務対策を通じていかに社外流出を抑えるか、
つまり、会社にお金をためるかを、丁寧に解説させていただきます。
今回は、
東京会場 11月28日(木)
大阪会場 11月22日(金)
の開催となります。
みなさまのご参加、お待ちしております!
« 中小企業のデジタル化は遅れています 設備型労働集約サービス業 ① | トップページ | 中小企業のデジタル化は遅れています 設備型労働集約サービス業 ② »
「財務・会計・キャッシュフロー」カテゴリの記事
- 補助金・助成金・税優遇を活用しなさい①(2024.09.17)
- 倒産防止共済の駆け込み解約&再加入が進んでいます(2024.09.09)
- その固定資産、稼いでいますか⑤(2024.09.06)
- その固定資産、稼いでいますか④(2024.09.05)
- その固定資産、稼いでいますか➂(2024.09.04)
« 中小企業のデジタル化は遅れています 設備型労働集約サービス業 ① | トップページ | 中小企業のデジタル化は遅れています 設備型労働集約サービス業 ② »
コメント