回収サイトを縮めましょう その13
愛知工業(仮)が得意先のY社に、
売掛金の回収サイトの短縮交渉を行いました。
当初、Y社の財務課長も前向きな姿勢を見せていたものの、
答えは、「NO」でした。
Y社には、当初、サイト1ヵ月と伝えていました。
それは「NO」との回答であったため、
「では、2カ月でご検討ください」と伝えて帰ってきました。
それから2週間ほどしてから、
Y社の財務課長から一本のメールが入ります。
「本格的に検討するため、
愛知工業さんの最新の決算書を見せてください。
当社では、新規に口座を開設する場合、
もしくは、今回のように既存の条件を変更する場合は、
協力会社の決算書を頂くルールになっています。
どうかご理解ください。」
来ました。
決算書の依頼です。
これは、何を表すのか?
Y社の財務課長は、稟議をあげるため、
ついに本腰を入れた、ということです。
これはこれで一歩前進とも取れますが、
正直、大手得意先といえども、
最新の決算書は出したくありません。
愛知工業は、帝国データに財務情報を公開していますので、
大まかには、把握できます。
が、もっと細かいレベルでの決算書を要求されてしまったのです。
しかし、愛知工業としても、出来るだけ、出したくありません。
「営業部長、とりあえず、決算書そのものの提出は、1回断ってください。
必要な数字が分かれば、それをお伝えする、ということで対応しましょう。」
(福岡雄吉郎)
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