中小企業のデジタル化は遅れています 小売り・外食業 ⑪
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
小売・外食編⑪ 履歴書のデータ化
店舗のバックヤードを拝見していると、
机の引き出しから、履歴書がバサッと出てくることがあります。
「なんですかこの履歴書は?」
「あ、それはたぶん、不採用の方のです。」
「不採用なら返却しないといけないでしょ。」
「そうなんですが…、返せていないんです。」
などとなります。
しかし、よく聞くと、
採用となった人のもあるし、退職した人の履歴書もあります。
履歴書でパンパンに膨れあがったクリアファイルが
出てくることもあります。
結局、管理が出来ていないのです。
「これ、どうするんですか。」と尋ねると、
「折を見て整理します。」などとなります。
店舗のアルバイトの面接は、
店舗スタッフが行っている、というケースが多いです。
そのため、履歴書が店舗にたまりがちになるのです。
本部の人事担当がよほどうるさく言わない限り、
多くの場合、店舗での履歴書管理はほったらかしになります。
要は、管理しきれないのなら、
履歴書もデータでもらえばいいじゃないですか、
と言いたいのです。
「でも、手書きのほうが、熱意が伝わるじゃないですか。」
とおっしゃる方がいます。
じゃあ、熱意のある人ばかり採用できているのか、
と言えば、そんなことはありません。
それに、そういう人たちが、
手紙やハガキを手書きで書くか、と言えば、
ほとんどそんなことしていません。
伝えたいことがあれば皆、
メールやデジタル文書を使っているのです。
だからといって、熱意がないとか、心がこもっていないとか、
感じることはないはずです。
確かに、
手紙やハガキを送るなら、手書きのほうが、
より心がこもっているように感じます。
もらうとうれしいものであり、安易に捨てれないです。
しかし、履歴書は手紙・ハガキとは異なります。
今は電子履歴書もあります。
新卒ならまず、エントリーシートをデータでもらうはずです。
応募をいただく際に、
「先にメールで履歴書を送信ください。
手書きでなくて構いません。」
としておけばよいだけです。
書く側も、手書きだと書きなおしができず、大変です。
電子履歴書なら少なくとも、保管場所に困りません。
名前の検索ですぐに必要なデータを探せます。
店舗にとって、管理がラクなのです。
手間がかかって管理がしきれない、
というのなら、管理しやすい方法に、変えればよいのです。
(古山喜章)
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