税理士報酬の不思議
ときどき単発の税務相談をお受けすることがあります。
即時償却をはじめ、有効な対策がないかどうか、
というご相談なのです。
「ちなみに、御社の税理士さんからは、
何か提案とか、あるのでしょうか?」
「いえ、まったくありません。
うちの税理士は、税務署の手先みたいな感じですし、
提案なんて、あるわけがありません。」
決まってこのような会話になります。
先日もK社にて、帳簿を見ていました。
支払報酬に目がいきます。
「社長、この支払報酬の内訳を教えてください。」
差し出された内訳を見てびっくり!
「なんで、税理士報酬が毎月60万円も発生しているんですか??!!」
「はい、ずっと前から2人の先生にお願いしていますからね。」
「いえいえ、2人したって、1人30万円じゃないですか?
この先生方は、普段どんなことしてるんですか?」
「いや、私じゃちょっと・・・・経理呼びますね。」
経理の方に同じ質問をします。
「まぁ、月に1回、会社にやってきて、
伝票をチェックするような感じですかね。
2人の先生の役割分担ですか?
そうですね・・・特段ありませんかね。。。
決算書は、自社で作成できますよ。
決算料ですか?半年分払っています。」
「じゃあ、この先生、いなくてもいいんじゃないですか?」
「まぁ、そうですね。はい。」
こんな会話でした。
社長は、何もご存じないのです。
「社長、世間では、イチキュッパ、ニッキュッパですよ!
つまり、月額顧問料、19,800円、29,800円の世界なんです。
月1回伝票のチェックくらいなら、50,000円が相場ですよ!」
色々な会社の状況をお聞きしていると、
税理士に不満をいだいている会社に限って、
税理士報酬が高い、という不思議な状況になっています。
御社の税理士報酬はいくらでしょうか?
(福岡雄吉郎)
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