増税後の振込手数料 どうなっていますか?
10月1日の増税に際して、
各銀行とも振込手数料を値上げしています。
増税分値上げなので、
216円→220円、324円→330円
など、2%分を値上げしている格好です。
「振込手数料は減免措置の交渉をして、下げてもらいなさい!」
と言い続けております。
では、実際に減免措置を受けている企業の振込手数料は、
今回の増税を受けてどうなっているのか、各社担当者に聞いてみました。
すると、これが結構、いろいろあるのです。
①事前連絡があり、増税分2%は上がりました!
②銀行から何も言ってこないので、今は増税前のままです!
➂銀行から会いたいと連絡が入りますが、逃げ回っています!
なので今は増税前のままです。
④増税分の値上げを言ってきましたが、更なる減免措置で
増税分2%の値上げは無しにしてもらいました!
⑤もともと、税別の価格交渉で減免措置してもらっていたので、
増税分は何の連絡もなく上がってました!
いかがでしょうか?
もし自社が振込手数料の減免措置を受けているとしたら、
上記①~⑤の、どのパターンでしょうか?
あるいは別のパターンなのか。
④の経営者は、増税分の値上げを阻止しただけでなく、
「ついでなので、さらに下げてもらう交渉に入ってます。」
とのことでした。
銀行はいま、各種手数料をどんどん上げています。
このような感じです。
メガバンクが値上げを標榜し、地銀がそのあとを追う、
という流れは以前と同じです。なので、
「うちはメガバンクとの取引はないから」と思っていても、
やがて横並びの値上げ要求がやってくるのです。
それでも、今回の振込手数料のように、
交渉して値上げをさせない、
それどころかさらに値下げ交渉をする、というケースもあるのです。
手数料は交渉次第です。
銀行からの要求があってもうのみにせず、粘り腰で交渉してほしいのです。
そして、そのためには、
銀行交渉に強い決算書・財務体質にしておいてほしいのです。
(古山喜章)
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