介護施設の一括償却⑤
B型による介護施設の一括償却(即時償却)の続きです。
「関東厚生局ですが、
経営力向上計画の件で、確認したい点が複数あります。」
とりあえず、指摘を受けたところは
速やかに修正して、再提出しました。
確定させたのが、9月10日でした。
「すみません!
当社は、9月末決算なのですが、
厚生局さんに承認を頂けるとしたら、
いつ頃になるのでしょうか?」
「そうですね、、、通常は、受理してから承認が出るまで、
1ヵ月は頂きます。」
「それではちょっと困ってしまいます。
9月末までに何とかお願いします!
でないと、これまでやってきた努力が水の泡です!」
「まぁ、御社のご要望は承りました。
こちらとしても、優先的に処理するようにします。」
そうして、厚生局から連絡があったのは、
9月30日、ギリギリでセーフでした。
心配していた点も、無事にクリアできて、
ほっと胸をなでおろしました。
実は、今回の介護施設の設備投資を検討するにあたっては、
介護部門を本体から切り離して、別会社にして、
本体から新しくつくった子会社に施設を貸し付ける、
という案が当初ありました。
しかし、即時償却は貸付設備は対象外です。
つまり、当初の案のまま進めていたら、
今回の即時償却はできなかったのです。
この会社は、今期経常利益の見込みが、約7000万円。
これに対して、今回の即時償却が約7000万円。
見事に税引前利益がゼロになるのです。
設備投資を検討されている会社は、
ぜひ、即時償却をご活用ください。
(福岡雄吉郎)
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