キャシュレス還元の恩恵、逃していませんか?
地方でホームセンターをFC店として運営している
経営者から連絡が入りました。
「10月1日以降増税で客足が落ちているんじゃないの?」
とお聞きしました。
「いや、それが落ちていないんです。」
「どうして?」
「うちはキャッシュレス購入の場合、5%の還元店舗なんです。」
「なるほど。でも、周囲のライバル店もそうじゃないの?」
「向かいのライバルは直営店なので、還元がないんです。それに、
他のライバル店はほとんど、還元手続きが遅れていて、
まだ対応が間に合っていない状況なんです。
そもそも、この地域は高齢者ばかりだから、
キャッシュレスで買うお客はほとんどいないだろう、
と考えてた店も多いようで、手続きを進めていなかった店が多いんですよ。」
とのやりとりがありました。
この経営者の店舗は、政府が還元対応の受付を始めたときから、
準備を進めてゆきました。
「よくそんな早い時期から進めていたね。」と言うと、
「ブログで早い方がいい、って書いてたじゃないですか。」
とのことでした。
それまでは対応していなかった、QRコード決済や、
ペイペイ決済、交通系・流通系の全電子マネー、
など、ほぼすべてを網羅するように進めたのです。
「うちのようにキャッシュレスなら何でも対応している、
という店はこの地域ではありません。」
というくらい、揃えたのです。
ライバル店がキャッシュレス対応している、
といっても、ペイペイのみ、クレジットカードのみ、
といった状況なのです。
あの店なら全部対応している、という口コミも、
広まりつつあるそうです。
加えて、
「高齢者のキャッシュレス購入も確実に増えていますよ。」
とのことで、その地域はセブンイレブンが多いため、
セブン系の電子マネー、ナナコを使う高齢者が増えたそうです。
新聞紙上では、
“キャッシュレス還元の行政対応が遅れていてけしからん!”
“対応店舗は困っている!”
などと書かれています。
間際になって申請が増え、行政の対応が追いつかなくなったのです。
しかし、そんなことは最初からわかっているのです。
結局、早期に申請し、遅れないように備えていた店舗だけが、
キャッシュレス還元の恩恵を、より多く得ることができるのです。
このようなことは、他のことでも当てはまります。
何事においても、
対応が遅れることでの機会損失をしないよう、
行動してほしいのです。
(古山喜章)
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