中小企業のデジタル化は遅れています メーカー、製造業 ➂
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
メーカー、製造業➂ 工場内でのPC、タブレット活用
工場内を見せていただくと、そこで働く人が
誰かと電話で話している、という光景をよく見かけます。
たずねると、相手は生産管理であったり購買であったり、
他のラインの者であったり、要は敷地内の誰かと話しているのです。
しかもその多くは、生産状況の確認や、
在庫の確認、会議・打ち合わせの日程確認など、なのです。
「生産管理と共有できるパソコンかタブレットでも、
置けばいいじゃないですか。」と言うと、
「以前に置こうとしたんですが、無線がうまく飛ばないらしいんです。」
「今使っているのは内線電話なので、コストはかからないんです。」
「置く場所がないし、水がかかってしまう可能性が高いです。」
とまあ、なんだかんだと理由が出てきます。
各現場間や管理部門との間で、情報共有が必要になることは、
工場内では多々あります。
足を運んで直接聞いたり答えたりしていた、
昭和の時代に比べたら、内線電話でのやりとりは、
一歩進んだかもしれません。
しかし今は、工場内のデータはデジタル化し、
各部門間で共有することが当たり前の時代です。
電話での情報共有は、古いのです。
それに、電話で質問を受けた人は、往々にして、
いったん電話を切ります。
で、在庫なら在庫を確認して、改めて電話をしています。
あるいは、電話をしてもなかなか相手がでず、
多少なりとも待ち時間が発生します。
相手が出なければ、改めて電話をかけなおしたりします。
つまり、
二度手間三度手間が生じていることに、気づかないのです。
そもそも在庫なら、その数値が常にデータ化されて、
共有できる仕組みになっていれば、
確認の電話をする必要がありません。
電話をする人、受ける人、双方にとって、
余分な時間を減らせるのです。
工場内の通信環境を整える必要があるのなら、
NTTに相談すればよいし、
出入りのシステム業者があれば、そこに相談すればよいのです。
電話で状況確認する時代は終わったのです。
数値化できることなら、デジタル化できます。
在庫、生産数、出荷数、ロス、生産シフト、等々。
工場内には各ラインごとにPCやタブレットを置き、
状況をリアルタイムに共有できる仕組みができれば、
対策も速くなり、生産性は格段に向上するのです。
(古山喜章)
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