中小企業のデジタル化は遅れています メーカー、製造業 ①
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
メーカー、製造業① 昼食弁当注文のデジタル化
メーカー、製造業が常に考えるべきは、生産性の向上です。
みなさんそれは承知しておられるのです。
しかし、その割に中小企業の工場は、
生産性向上のためのデジタル技術活用が、大いに遅れているのです。
棚卸や受発注、シフト管理については、
小売・外食業でも記載したので、これまでにない部分で書かせていただきます。
「昼食弁当注文のデジタル化?そんなことで?」
と思うかもしれません。
が、これが進んでいない工場は、すべてにおいて遅れています。
ある工場の入り口で、仕出し弁当業者の月間献立表が貼ってありました。
「これ、どういう手順で注文するの?」と聞いたところ、
「各社員がIDカードで、
勤怠チェックの機械にかざして注文します。」
と教えてくれました。
献立表の横に、
勤怠登録の機械と各社員のIDカードが設置してありました。
お弁当を注文したい社員は、
カードをかざして“弁当”のボタンを押します。
で、仕出し弁当業者は2社あるので、どちらかを選択します。
さらに、メニューを選択します。
注文データの集計や詳細は、総務のパソコンで確認できます。
その集計数値を、メールで転送し注文します。
月次で行う給与からの天引きも、
その注文データから連動します。
「ずいぶん楽になったでしょ。」と担当者に尋ねました。
「そうなんですよ!
前は各自が注文表に手書きだったので、
書き間違いや書きモレがあったし、
事務所からここまで見に来ないといけなかったので、
めんどくさかったんですよ。」
「月間集計と、給与からの天引き業務も大変でしょ。」
「そうなんですよ!
手書きの表からエクセルに入力して個人の月間注文数をだして、
それを給与の控除データに入力してたんですよ。
そのそれぞれに入力チェックも必要になるし、
けっこう時間がかかってたんです。」
と、実務経験者にしかわからない、
面倒くささがお弁当注文業務にはあるのです。
今現在も、デジタル技術を活用せず、
面倒くさい方法をされている工場が、多いのです。
しかし今や、上記のとおり、
勤怠システムに組み込むことも、可能なのです。
「これ以上人を減らせない!」
という前にもう一度、社内の業務を見直してほしいのです。
(古山喜章)
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