中小企業のデジタル化は遅れています 管理部門業務➂
世間ではAI、IoTの記事があふれています。
が、中小企業ではまだまだ、
それ以前のデジタル技術の活用が、遅れているのです。
管理部門業務➂ 労働条件通知書のデジタル化
採用にあたり、
会社は応募者に労働条件を提示する義務があります。
「労働条件通知書」なるものです。
賃金、労働時間、休日、などについての記載がされています。
この「労働条件通知書」を提示して、
面接、採用、雇用契約、へと進んでゆきます。
ところがこの「労働条件通知書」、
つい最近まで、紙で提示しなければいけない、
となっていました。
2019年4月1日に、ようやく解禁され、
応募者の了承があれば電子化されたものでもいい、
となったのです。
採用後の「雇用契約書」は、すでに電子化OKとなっていました。
なのに、「労働条件通知書」だけは紙で提示、
という中途半端な状態だったのです。
電子化がOKになり、
デジタル化が進んでいる大企業は早々と、
「労働条件通知書 兼 雇用契約書」として、
電子化での一本化に取り組みました。
結局、遅れているのは中小企業です。
今も多くの中小企業は、
「労働条件通知書」も「雇用契約書」も、
紙で対応しています。
特に「労働条件通知書」は、事前にメールや電話で
本人の了承を得れば、メール送信可能になったのです。
これまでのような、
応募者が面接にくる都度、人数分をコピーして渡す、
という、手間をかける必要は、ないのです。
「うちも『労働条件通知書 兼 雇用契約書』で
書式は一本化されていますけど、紙で統一しています。」
という声を聞くのです。
統一の方向が逆なのです。
旧式の方法に統一するのではなく、
どうせなら電子化という、新しい方向で統一してほしいのです。
(古山喜章)
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