こんなことしてはいけません③
③ 短期借入金をしてはいけません!
短期借入金は 1年以内にお返しする借金で 商売の運転資金と言われるものです。
商売上、毎月 原材料として仕入れることのできない季節的にどっと確保しなかればならない
(漬物メーカーの野菜など)商売上、どうしても必要となる短期資金です。
しかし、ほとんどの場合 買掛金や未払金で待っていただく、問屋や商社を間にかます方法をとるのです。
一方、売先には 前受け金、現金回収でできる限り早く回収する努力をするものです。
一方 銀行は 長期借入金と異なり 短期借入金にはいともたやすく応じてくれます。
長期は支店決済ではなく、本店まで資料を準備せねばならず、一方 短期は支店長権限で応じてもらえ、簡単なのです。
短期借入金は普通2通りが多くなされています。
単名手形貸付か当座貸越貸付でしょう。
単名手形貸付は
銀行から一枚の手形が出されます。
手形は借入主が銀行に向けて6か月後とか一年後に支払いますと
約束する銀行宛のみ(単名)に出す手形です。世間の支払約束の商業手形(複名)とは異なります。
当座貸越借入法は
銀行と当座貸越契約を結びます。
5千万円の枠を決めておけば当座預金に、
たとえ残高がなくても5千万円までは自由にオーバーしてもいいわけです。
貸越枠を拡大して1億にしてもらったりして、
とっさの時の残高不足を補う方法ではなく、いつまでも枠いっぱいに借りている人が居るのです。
会社では流動資産の中身に売掛金、在庫、短期借付金等々ありますが、
金銭管理が杜撰な会社は、これらの回収できておらず、
また、早く回収しようという行動がとれていません。きっちりしないのです。
回収が遅く、支払いが早い会社は 常に短期借入金が多いのです。
回収が早く、支払いが遅い会社は 短期借入金がないのです。
回収も早く、支払いも早い会社が一番いいのいですが!
なぜ、人様に喜ばれる会社を作ろうとしないのでしょうか!
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