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2020年2月17日 (月)

借りたものは返せ ①

「銀行からこんな提案をもらいましたが、どうでしょうか?」

と、経営者から度々相談を受けます。

最近の傾向では、財務が堅調な会社には、

なるべく長く貸し付けて、金利を吸い取り続けよう、

という銀行の思惑が、ますます強くなってきています。

 

①10年後の一括返済

 

「毎月の返済が減って資金繰りがラクになりますよ、

 と銀行から言われたのですが、どうもおかしい気がして…。」

と連絡をくれた経営者がいました。

ある地銀の提案内容を見せてもらうと、

5千万円を融資して、10年後の一括返済、となっていました。

制度融資のひとつで、社債でもないのです。

保証協会と個人保証もついています。

ちなみにその会社は自己資本比率が35%で、

一年間のキャッシュフローが、5千万円を軽く超えています。

 

「わが社のキャッシュフローでいけば、5千万円なんて

 すぐに返せるじゃないですか?

 それを10年も塩漬けにして、

銀行は金利を取り続けたいだけですよ。」

「やっぱりそうですよね。」

「何も迷うことないでしょ。この提案はヒドイですよ。」

「いやあ、先生の話しを聞くとそう思うんですが、

 銀行と話してるだけだと、それもありかな、と感じてしまうんです。」

「だから銀行が来るんですよ。

 あそこの社長はこっちが押したら提案が通る、

 と思われてるんですよ。きっぱり断ってください。」

というやりとりになりました。

 

融資が必要なら、銀行から借りればいいです。

でも、借りっぱなしは、一見トクなようで、何も良いことはないのです。

まず、融資の分、総資産が増えたままになり、

自己資本比率にも、総資産経常利益率にも、悪影響です。

借りっぱなしだと、金利を払い続けます。

先の事例の場合だと、保証協会の保証料もです。

それに個人保証もありです。

銀行には、なんのリスクもないようにできているのです。

金利だけをチュウチュウ吸い続けるのです。

 

それにおそらく、資金繰りが楽になったところへ、

「この商品はいかがでしょうか?」

と、何かを売りつけにくるはずです。

で、現金がわけのわからない金融商品に変わってゆくのです。

そうして、FXやデリバティブで、

大きな被害を受けた会社が、いくつもあったのです。

押しに弱い経営者はすぐに買ってくれる、

ということを銀行はわかっているのです。

 

必要なら借りる。でも、できる限り早く返す。

それが何より、健全な財務体質をもたらすのです。

借りたものは返すのが、あたりまえなのです。

 

(古山喜章)

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