今こそ 新鋭設備を入れて 即時償却を実行せよ
山川製造株式会社の本社工場内を視察していた時のことです。
社長 井上先生! 1年前に新しく入れた製造機械です。この機械は、1.5億円かかりましたが、
旧来の機械より 7人体制が4人体制になり、来期は3人体制でも行けるようです。
なによりも製造クレームがなくなり、ピカ一の投資になりました。
井上 旧来設備がまだ本社と関東工場にもあるのでしょう・・・・・?
今期中に2台導入してしまえば(?)
社長 3億円はちょっと無理です。
この機械設備1.5億円は、即時償却を使いました。
お陰で9月の決算は 経常利益1.5億円 特別償却1.5億円で 納税はゼロです
井上 来期9月期の予想経常利益はいくらですか?
社長 新設備の影響でもあり、経常利益2億円になるかも。
しかし、3億円の即時償却をすれば 純利益は1億円以上の赤字になります。
株主の会長や顧問は何というかです。
井上 社長! あなたがどう思っているかです。やりたくないのでしょう・・・
即時償却の有遇税制もいつまで続くのか、令和3年春には 終わるかもです。
来期も経常利益が 1.5億予想されるなら 特別即時償却が3億計上して
税引き後 1.5億円の赤字でも繰り越し損が来期に持ち越されて、
経常利益が来々期も出せるなら その期で終わるのです。
大きな特別損を出し納税をゼロにして、
経常利益が黒字であれば 何の問題もない。
製品の品質が上がり、キャッシュフロー(使える金)が増加して
会社はキャッシュリッチになるのです。
今こそ 税優遇措置の即時償却を実行すべきです。
従来のように経常利益の黒字を狙って 経営すれば、
毎年6000万円の納税(1.5億×40%)をしないですみ、
3年間の税額は1.8億円になります。3年間のキャッシュフローは 5.4億円になるのです。
(井上和弘)
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