なぜ、ホールディングスをつくるのか?②
最近は、中小企業でも
ホールディングス(持株会社)をつくる
会社が増えています。
一般的なホールディングスのイメージは、
ホールディングスがグループ各社の頂点にあって、
その下に、いくつもの事業会社がぶら下がっている、
というものではないでしょうか?
グループ会社がいくつもあるような会社は、
ホールディングス体制を敷いている会社が多いですね。
グループ経営という観点から、
ホールディングス体制には、5つのメリットがあると考えています。
(1)1社に1人の社長が生まれる
(2)戦略と事業の分離
(3)能力がない実子の受け皿
(4)会社を買う、売るに向く(M&A)
(5)制度、報酬体系を別にできる
各々ご説明しましょう。
(1)ホールディングス体制のもとでは、
その下にぶら下がっている各事業会社に1人の社長が生まれます。
そしてその社長に、権限を与えて、責任も与えます。
もちろん、相応の報酬(年収1,000万円以上)も出します。
そうすると、人材が成長します。
あるいは、兄弟を1つの会社に入れると、
のちのちトラブルが起こるかもしれません。
その場合に、各社の社長に兄弟それぞれを据える
というのも1つの方法です。
(2)ホールディングスは、
グループ全体をどうするか、という全体像(戦略)を描き、
それを各事業会社が着実に実行してゆく形にします。
ホールディングス化をお手伝いした会社のトップが仰っています。
「これまでは単にこの会社のことだけを考えていた。
ホールディングスになると、もっと広い視点で
グループ全体を見る必要があるため、視野が広がった。」
ホールディングスにはこのような効果もあります。
(福岡雄吉郎)
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先日はお電話で対応いただき、ありがとうございました。
最近調べた中で、ミツカンHDの事業体制が興味深いと感じております。
同社は地域と機能に分けたHD体制を取っており、どこまでガバナンスが利いているのか?そもそも分けることが有効なのか?など気になっています。
https://www.mizkanholdings.com/ja/group/system/?_ga=2.212315028.1200141116.1583278587-328653725.1583278587
当社のレベルではここまでの大掛かりな体制を取る必要はないですが、管理部門の分社化などは検討余地があるのかな、と考えています。
投稿: 旭東・田口 | 2020年3月 4日 (水) 08時41分