なぜ、ホールディングスをつくるのか?③
最近は、中小企業でも
ホールディングス(持株会社)をつくる
会社が増えています。
ホールディングス体制には、
5つのメリットがあると考えています。
(1)1社に1人の社長が生まれる
(2)戦略と事業の分離
(3)能力がない実子の受け皿
(4)会社を買う、売るに向く(M&A)
(5)制度、報酬体系を別にできる
(3)能力がない実子の受け皿
オーナ ーの息子さん、娘さんが、
オーナー同様に経営手腕があるとは限りません。
オーナーが、カリスマであればあるほど、
お子さんにかかるプレッシャーは強く、
オーナーとは真逆のようなタイプになる、
ということもあります。
一代で立派な会社をつくりあげたオーナーとしては、
後継者に世襲はさせない、
能力があるものが継げばよい、
と考え、宣言する方もおられます。
とはいうものの、オーナーも父親です。
やっぱり我が子が可愛いです。
また家族のために、生活保障をしてあげたいとも考えます。
そんなときは、
事業会社は、有能な幹部に任せて、
実子はホールディングスにのみ関与させる形をつくります。
その場合、ホールディングスは、所有する不動産や株式で
賃貸収入や株式配当を生み出し、
一族に安定収入をもたらす資産管理会社となります。
“所有はすれども、経営せず”
いわゆる、所有と経営の分離をホールディングスを通じて実現するのです。
(福岡雄吉郎)
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