なぜ、ホールディングスをつくるのか?⑥
最近は、中小企業でも
ホールディングス(持株会社)をつくる
会社が増えています。
ホールディングスのメリット、デメリットをご紹介しましたが、
最後に、ホールディングス体制のポイントを3つ挙げます。
①権限と責任と報酬
有能な人間に社長をやらせて
権限、責任、報酬を与える
②規律(ガバナンス)
各会社の社長には、ある程度自由に経営させる一方で、
グループとして守るべき規律を策定して、
それを遵守させる。緊張と弛緩のバランス。
③マネジメント(PDCA)
P:Plan 計画
D:Do 実行
C:Check 確認
A:Action 対策
中小企業は、“ぱなし経営”が多いです。
いいっぱなし、やりっぱなし
計画は立てたらそれで終わり、
事業会社に計画を立てさせて、
これをホールディングスがチェックする、
そういう機能も求められます。
以上、よくよく考えてみると、
この①~③はオーナー会社が最も苦手とするところですね。
オーナー会社では、
カリスマオーナーの鶴の一声で何もかもが決まります。
これはこれで良い面もたくさんあります。
ただし、ホールディングスをつくったのならば、
それを契機に、カリスマオーナー依存経営を脱却していただきたいのです。
(福岡雄吉郎)
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