資金が足りるか、心配です③
前回ご説明した資金繰り表を使って、
どのように資金予測を立てるか、考えてみます。
・現金商売(当月売上=当月入金)
・原価率(原材料仕入)は40%
・人件費は、毎月30発生
・その他経費は、毎月20発生
という会社が、コロナショックに見舞われました。
何もなければ、売上が100で安定的に続くことを
予想していましたが、4月以降の売上予測を、次のようにします。
例えば、向こう半年は、大きく影響を受けて、
年末になりようやく元に戻る、というシナリオです。
4月 50% →売上50
5月 50% →売上50
6月 60% →売上60
7月 60% →売上60
8月 70% →売上70
9月 70% →売上70
10月 80% →売上80
11月 90% →売上90
12月 100% →売上100
こう予測を立てた場合に、費用はどう変わるのでしょうか?
ここで大切な考え方は、
変動費と固定費という考え方です。
売上の増減に比例するものが変動費、
売上の増減に関係なく発生するのが固定費です。
すると、それぞれの支払は
原価率(原材料仕入)→変動費
人件費 →固定費(ただい、アルバイト・パートなら変動費です)
その他経費 →固定費
ざっくり分けてこのようになります。
会社のP/L、製造原価報告書を眺めて、
一つ一つの費用を変動費、固定費に分類するのです。
そして、変動費ならば、売上が減れば減りますし、
固定費ならば、毎月同額発生するのです。
これを資金繰り表に反映させると、
次のようになります。下記をクリックください。
これをどう考えていけばよいのでしょうか?
次回に続きます。
(福岡雄吉郎)
« 休業手当は時間単位でも可能です | トップページ | 金融庁から銀行への要請が出ました »
「財務・会計・キャッシュフロー」カテゴリの記事
- 補助金・助成金・税優遇を活用しなさい①(2024.09.17)
- 倒産防止共済の駆け込み解約&再加入が進んでいます(2024.09.09)
- その固定資産、稼いでいますか⑤(2024.09.06)
- その固定資産、稼いでいますか④(2024.09.05)
- その固定資産、稼いでいますか➂(2024.09.04)
コメント