資金が足りるか、心配です④
前回ご説明した資金繰り表を使って、
資金予測を立てました。
これをどう考えればよいでしょうか?
最初に見ていただきたいのは、
表の一番下です。
月末現預金残高、です。
これが、マイナスなら、資金が足りていないことになります。
マイナスにならなくても、
10、20くらいしかないと、少なすぎます。
私たちは、ふだん、
「現預金残高は、月商の0.5~1ヵ月分で十分」
とお伝えしています。
この会社は、本来月商100ですから、
50~100は必要なのです。
となると、この表でいえば、5月から、
資金が安全水準を下回ってくる、
ということになります。
そこで、どうするか?ですが、
対策は4つです。
①資産を売却してお金をつくる
②経費(固定費の支払)を減らす
③借入の返済を一時的にストップする
④新たに借入を行う
ここでは、①と③は考えずに、
②と④で考えてみたいと思います。
②と④は、同時並行で考える必要があります。
仮に、②の経費(固定費)を削って、
現預金が回れば、借入を行う必要性は低くなります。
仮に、経費を毎月「2」が抑えられそうだ、としましょう。
すると、資金繰りのその他経費を、
20→18に変更します。
資金繰り表は、次のようになります。
ん~、やっぱり資金は不足しますね。
となると、やはり借入が必要だなぁ、となるわけです。
(福岡雄吉郎)
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