損益分岐点操業度を計算したことがありますか?
今日、世界を騒がせているコロナショック業種によって、売り上げが30%~70%ダウンしている会社が多く見受けられます。
長年、この仕事に携わっている私にとって 売り上げがまず20%下がれば、ほとんどの中小企業はたちまちに赤字に転落してしまうのです。
損益分岐点操業度は 黒字の会社でも ほとんどは80%以上なのです。90%台がかなりあります。よって、30%も売り上げが落ちれば大変です。まして、40~60%と更に売り上げが低下してしまっては、手の施しようがありません。
3月末 決算を迎えた会社が多くあります。
多くある中で B/S とP/Ⅼは当然作成しなくてはならなりませんので 多くの会社で作成しますが、一段落ち着いたところで、来期の年度計画や年間資金繰り表を作成されていることでしょう。
しかし、損益分岐点や操業度を計算し、利益図表を作られる会社は少ないのでないでしょうか。
損益分岐点売上=固定費÷限界利益率=固定費÷(1-変動費比率)
の計算式であらわされるのですが、
限界利益率なるものも 変動比率もあまりなじみがなく、なじみのない身近な数字ではないので、計算されていません。
しかし、私は 著書の中で
固定費÷粗利率でよいと述べています。
固定費と粗利益率(付加価値率) 考え方は実は経営にとって非常に重要なことと考えています。
期末決算書と中間決算書でぜひとも年2回は 調べて、実際の経営状況を把握してください
利益図表でみると大企業(優良企業)は 固定費比率が低く限界利益率が高いのが特徴で、中小零細企業(低収益企業)は 固定費比率が高く、限界利益率が低いのが特徴です。これは 昔も今も変わりません!
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