コロナ後を考える
朝から晩までテレビは コロナ コロナ
2020年令和2年の流行後は「コロナ」で決まりでしょう。
私は、次に続く2021年 2022年を考えてしまいます。
これとよく似ているのは
やはり石油ショック後の昭和51年 52年を考えてしまいます。
1バーレル2.5ドル 10ドル 20ドル 40ドルと
高騰した原油価格は すべての石油製品に波及し、
たちまち原材料価格に影響を及ぼし、
原紙、繊維、材木、鉄鋼、窯業、食品に及び、
それぞれの会社は 出し惜しみを行い、たちまちインフレに及んだのです。
倉庫に不良品として残っていた製品・商品まですっかり売れ、
各会社は思いもしない高収益を実現してしまったのです。
こんなすさまじい環境の中でも 赤字でたたむ会社もあれば、
高収益にほくそ笑む会社もあるのです。
今も、苦しむ多くの会社がある中で、コロナ騒ぎの中で
最高の収益を実現している会社があるのです。
石油ショックのあと昭和50年、51年には
原油値上がりによるすべてのものがコストアップになり「物が売れなくなりました」
東南アジアを中心に貿易も振るわなくなりました。
「重厚長大」なる産業の鉄鋼、造船なども日本産業として存在が許されなくなったのです。
浮かれて石油ショックで儲けた会社、
その後 在庫を無理して 多くを仕入れた会社は、
原価の高い、売れない在庫に苦しんで バタバタと倒れました。
町にあった原木商、製材所の多くが消えてゆきました。
1ドル360円がプラザ合意により 1ドル240円、200円の円高で
木材は海外から入ってきたのもこの頃です。
その不景気をカバーしたのが、大手スーパーが出現し、工場跡地、
遊休地をSC(ショッピングセンター)、GMS(General Merchandise Store)
総合スーパーに換え、駅前商店街の衰退をおこしたという。
コロナが終焉したとき、
日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアの経済状況はどうなっているでしょうか、
大戦争の後のように 爆撃された廃墟の跡地ではありませんが、
各国の経済状況,借金まみれによって、購買力はすさまじく下がるでしょう。
不景気になること間違いありません。
各国は財政赤字に苦悩すること 間違いありません。
今の環境を嘆くだけではなく、コロナ後に備えて借金はせず、
できるだけ自力で立ち、不況の中でも活動ができるように備えなくてはなりません。
コロナで影響を受けた業種は 大変ですが、
活動出来て、稼げた会社も浮かれることなく、
コロナ後の経済環境で対応できるように “力”を貯めておいてください。
(井上和弘)
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