生命保険会社からの貸付利用の勘違い
解約返戻金の枠内なら、最大90%まで、
生命保険会社から無利子で借りれるから使いなさい、
と書かせていただきました。
昨日も、ある経営者から
「うちも2億円ほどすぐに調達できました!」
と連絡をいただきました。
何日で着金になるのか、生命保険会社の方に改めて聞きました。
「保険会社で申込用紙を確認して、
営業日4日以内に指定口座へ振り込むのが、業界ルールです。」
とのことでした。
銀行借入れに比べると、かなり早いのです。
それはやはり、
解約返戻金と言う名の、客からの預かり金を振り込むだけ、
だからです。
一方、他の経営者からこんな質問もありました。
「でもあれは、9月末まででしょ。」
「そうですね。」
「9月末までになんて返済できませんよ。」
「???返済はずっとあとでも大丈夫ですよ。
無利子が今のところ、9月末までなんですよ。」
「そうだったんですか!」
というわけで、無利子期間が今のところ、9月末までなのです。
それを、9月末には借りたお金を返済しないといけない、
と勘違いされている経営者がおられたのです。
現状、10月以降は金利がかかることになっています。
保険会社の貸付金利は高く、生命保険関係者に確認したところ、
「保険会社や契約時期にもよりますが、3%前後でしょうね。」
とのことです。
我々が目標としている銀行金利の10倍ですから、
金利としては、確かにかなり高いです。
同じ方に、保険会社から借りた金額は、
いつまでに返せばよいのかも、伺いました。
「基本、あるとき払いの催促なしですよ。
そもそも、お客さんから預かっているお金ですから。
金利が発生したら、その金利だけいただくことになりますね。」
とのことでした。
その時の状況にもよりますが、
毎月の元本返済がないのなら、
新たに銀行から借りて毎月返済するよりも、
数か月レベルなら、高めの金利でしのぐ方が、得策ですね。
「保険会社の無利子期間、9月末までが延長になる気配はないですか?」
と生命保険会社の方に尋ねたところ
「その話しはまだ出ていないですね。」
とのことでした。
しかし、このあたりの措置も、
日に日に変化するので、今後も状況を伺い、
情報発信させていただきます。
(古山喜章)
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