「大赤字の発生」 大歓迎!
井上式経営法は、赤字大賛成です。
私の著書 『儲かる会社を作るには 赤字決算にしなさい』
一冊の本にして出版しており、2万部近く売上げて、好評を博しております。
これを読んでいただければ真意が伝わると存じます。
「お金を多く獲得するために売上や利益を考えるよりも、
稼いで手に入れたお金の流出をいかに少なくするのか、
どうすればいいのかを考えた方がよい」 と言うのが私の考えです。
一番リターンのない出金である売上の1%~3%になる納税金を少なくすればいいのです。
そのためには、経常利益が出たならば そこから特別損出になるものを調べだして、
税前利益を赤字にすれば法人税はゼロですし、
経常利益高をはるかに凌ぐ赤字が出ても、
繰り延べ損出として10年間は繰越欠損として延ばすことができます。
いかなる会社にも不良資産が存在するのです。
売掛金未回収金、不良原材料、仕掛品、製品、商品、不良短期・長期貸付金、不良遊休土地、評価損含みの土地・建物・機械設備、不良投資、有価証券・・・・常に価値が落ちているものがあるのです。
このコロナ禍では一体 日本中いくらの赤字が出ているのでしょうか?
従業員の休業補償、受注売り上げのキャンセル、原材料廃棄、コロナ関係で発生した損失はすべて別経費として記録し、それらは特別損出として計上すればいいのです。
いつも申し上げるように銀行は、営業利益を見ますし、世間は経常利益を重視します。
しかし、今回の様にコロナ禍で大損害を受ける業種には 「皆で渡れば怖くない」で 一年のみの赤字であれば どうってことはありません。
この影響で、2年も3年も赤字が長引くことは決して良くありません。
こんなことがありました。
不渡りをくらった建設業界の会社が、私は「赤字を出しなさい」と申し上げているにも関わらず、
国の「経営審査」があり、ランクが下がるので、赤字であるのに黒字であるように粉飾決算をしたのです。
皆さん 考えてみて下さい。黒字であれば法人税を当然支払わねばなりません。
銀行に説明して納税資金を借金もできず、街金で借りる羽目になってしまったのです。
赤字にすれば前年の税金は返ってきます。不渡りの損は特別損失です。
営業利益は黒字です。こんなことを私が説明してもお判りにならないことがあるのです。
コロナ禍、びっくりするほど金融は 緩んでいます。
どうか、思い切ってこのドサクサに赤字を出してください。
赤字の会社には 税務調査は入ってこない確率が高いのです。
(井上和弘)
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