【自己資本を考える5】銀行調達の好きな経営者では自己資本比率は良くなりません。
何社も経営のお手伝いをするうち 会社の大小 、業種、社歴に関係なく自己資本比率の高い会社に出会うことが多くなりました。
自己資本比率とは B/Sの右側の総資本のうちで自己資本が 何%占めるかなのです。
自己資本を比率の高い会社は 長・短借入金が少ないのです。
経営するには 他人資本に頼らない経営をしようという信念をもっていくべきです。
なぜ、長・短借入金が多いのでしょうか?
それは原材料 仕掛品 製品、商品在庫が多い、売掛金 受取手形が多い会社は、運転資金としての短期借入金が多くなります。土地、建物、機械投資が多く必要になる業種は、長期借入金に頼っている会社です。
それよりも、経営者トップが それらの総資産がなくては商売ができない! そのために金融機関調達が絶対に必要であると信じこんでしまっている。借入金を少なくしようという考えがなく、常に銀行からの借入取引があることが 心情的に安心するタイプが多くいらっしゃるのです。
しかし、銀行は自己資本比率の悪い会社には 良い借入条件は示しません。銀行調達の必要な会社は、他人資本に頼らないという信念を持つことです。
(井上和弘)
« 【自己資本を考える4】剰余金は 利益を上げてもなかなか増えない | トップページ | 【自己資本を考える6】銀行借り入れしなくても商売はできると思え! »
「経営」カテゴリの記事
- コロナ対策 アップデート①(2021.01.26)
- 発想の転換を図れというが?(2021.01.24)
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
« 【自己資本を考える4】剰余金は 利益を上げてもなかなか増えない | トップページ | 【自己資本を考える6】銀行借り入れしなくても商売はできると思え! »
コメント