【自己資本を考える12】キャッシュフロー(使える金)が 増えれば借金を返済できるのです
御社は現預金が月商の6か月分も銀行に置いてありますが・・・・?」
「はい 先生もおっしゃるように経営は いつ何が起こるかわからないので
先生のおっしゃる 『まさかの坂』 に積んであるのです」
「まさかの坂がありますよ! と申していますが、
御社の月商の6か月分のお金 これは銀行から借りて積んでいるだけではないのですか?
自分の金ではなく 銀行のお金でしょう・・・・私は そんな事は勧めておりません」
「しかし 有名な経営コンサルタントの小山先生も 税理士の〇〇先生も
著書で勧めておられますよ。銀行から借金のない会社は まさかの時には 金を貸してくれないと!」
「そんなバカなことはありません。
無借金の会社は コロナショックの時も優良会社には銀行から行員が飛んできて
いくらの枠を準備しましょうか! と言ってくるのですよ!」
現預金は 月商の50%もあればいいのですよ。
月商の50%あれば 月中に100%売上が入金され、出金も月中に出ていくのではないでしょうか?
経理会計担当者は 足らずの時に困るからと言って 多め多めに現預金を置きたがります。
そんな急に予想より出金が急にあることなど めったにありません。
そのために「当座借越契約」をしているものなのです。
現金が余れば 借入返済に充てればいいのです。
キャッシュフロー経営をすれば お金が増えます。
長期借入金でも中途返済も可能にする契約をしておけばいいのです。
銀行では 中途で返済すると違約金を取る銀行もあるのです。とんでもありません!
使えるお金のキャッシュフローの計算式は減価償却 + 営業利益(銀行のルール)ですが、
特損を出して 当期の法人税が少なくなれば キャッシュフローは大きくなります。
実質金利計算式をご存知ですか?
支払金利 - 受取利息
実質金利率 = ――――――――――――――――
有利子負債 - 現預金金額
この計算をしたことがない経営者が多いです。これが マイナスになる会社があるのです。
(井上和弘)
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